皇居・宮殿「松の間」で8日に執り行われた「立皇嗣の礼」は、平成3年に天皇陛下が臨まれた「立太子の礼」を踏襲しつつ、新型コロナウイルス感染防止対策にも工夫を凝らし、厳粛に挙行された。
午前11時ごろから行われた「立皇嗣宣明の儀」では、天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻を除き、装束姿の宮内庁幹部も含めた参列者がマスクを着用。菅義偉首相ら46人の招待者が、感染拡大防止のため約1.5mの間隔をあけて整列する異例の措置がとられた。
天皇陛下は「黄櫨染御袍」、秋篠宮さまは「黄丹袍」をそれぞれご着用。皇后さまと秋篠宮妃紀子さまも、髪を「おすべらかし」に結った古式ゆかしい装束姿で儀式に臨まれた。
陛下のご宣明の後、秋篠宮さまはお言葉で、手元の紙から何度も顔を上げて両陛下のほうへ視線を向けられた。最後に秋篠宮さまが一礼されると、両陛下はにこやかに会釈された。
宣明の儀の後、陛下から「皇太子の守り刀」とされる壺切御剣を授けられた秋篠宮さまは、宮殿から馬車で宮中三殿に向かい、紀子さまとともに拝礼された。
午後の朝見の儀では、両陛下とご夫妻は、えんび服、ローブデコルテの洋装に、勲章をご着用。秋篠宮さまは陛下の前で改めて、「皇嗣としての務めを果たすべく、これからも、力を尽くしてまいりたく存じます」と決意を表明された。
「皇嗣としての務めを立派に果たしていかれるよう願っています」「これからもお健やかにお務めを果たされますように」。陛下と皇后さまが、それぞれ励ましの言葉をかけられると、秋篠宮さまは紀子さまとともに、深々と頭を下げられた。
朝見の儀を終えたご夫妻は、宮殿を出て車に乗り込むと、そのまま上皇ご夫妻がお住まいの仙洞仮御所(東京都港区)をご訪問。代替わり儀式の締めくくりとなる立皇嗣の礼の終了を報告された。
【立皇嗣の礼】賢所皇霊殿神殿に謁するの儀 宮中三殿
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