約120年に一度花が咲くという竹の一種「クロチク」が京都市の民家の庭で開花した。花を咲かせた後、竹そのものが枯れる生態であることから「縁起が悪い」ともされてきたが、開花のメカニズムは謎に包まれている。新型コロナウイルス禍で外出を控える中で、住人は身近な自然が見せた好機と前向きにとらえている。
開花したのは、4年前に植えられた6本のクロチク(約2.5m)のうち2本。今月上旬、庭の手入れをしていた住人の女性が、黄緑色の花に気づいた。
イネ科の一種で、数センチの花が稲穂のように咲いており、住人は「不吉といわれる開花も、一生に一度見られるかどうかの珍しいものだと思うとうれしい」と笑顔で語った。
竹類に詳しい東京大大学院の久本洋子助教(森林分子生態学)によると、竹は種類によって数十年から120年の周期で一斉に開花した後、枯れる生態を持つが、詳しい理由については分かっていない。クロチクもその一種で、平成29年ごろから各地で開花が報告されており、令和10年ごろにピークを迎えると予想されている。
久本助教は「開花の情報が集まればこれまで謎に包まれてきた開花のメカニズムを解き明かせるかもしれない。身近にある竹にも注目してほしい」と話している。
「120年に一度?」の花咲く 京都・民家のクロチク
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