リニア中央新幹線の開業を目指すJR東海は29日、総延長42.8キロに延伸した山梨リニア実験線(山梨県上野原市-笛吹市)で新型車両L0系を使って、約2年ぶりに最高時速500キロでの試験走行を再開した。
JR東海は平成9年4月から、実験線の先行区間18.4キロで試験していたが、23年9月から休止し、東の上野原市側に7.8キロ、西の笛吹市側に16.6キロ延伸する工事を完了した。
試験走行に先立って行われた出発式で、葛西敬之同社会長は「21世紀の新しい超高速輸送をリードするリニアが走り始めることは、世界の交通技術史上に記念すべき足跡を残す出来事」とあいさつ。参列した太田昭宏国土交通相らとともにくす玉を割った。
JR東海は平成39年に東京-名古屋を最短40分で結ぶ中央新幹線の開業を目指している。実験線はこのルートに含まれる見通し。
総延長42・8キロに延伸した山梨リニア実験線で、新しく導入したリニア車両に初めて報道陣を乗せて、走行試験を実施。最速505キロを記録した。
真っ白い車体に青いラインの入った5両編成の新型車両L0系が、ガイドウエーと呼ばれる軌道の乗降口に姿を見せた。車内は白を基調に、緑がかった青い座席が左右2列ずつ並び、新幹線のような雰囲気。500キロという超高速走行をするが、シートベルトは装備されていない。
発車直後の低速走行ではゴムタイヤで走行路を滑走、時速140キロ近くになると、タイヤ音が消え、リニアは静かに浮上。飛行機の離陸とも違う、ふわっと浮き上がるような感覚。
徐々に加速するためか、体はあまり負荷を感じなかった。約5分かけて500キロに到達。トンネル内に一定間隔で設置された照明が一本の光に見えた。トンネルを抜けて屋外を走る区間では、景色があっという間に後方に流れていった。
リニア500キロ試験走行再開 新型リニアに試乗
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