レトロな雰囲気のバスで山道を進む。目前に広がるのは氷河に削られた荒々しい岩壁や氷河湖。日差しは強いが、車窓を抜ける風はひんやり涼しく心地いい。
アメリカ北西部のモンタナ州で、圧倒される雄大な景色に出合った。成田空港からシアトル空港までデルタ航空で約9時間。さらに国内線で1時間飛ぶとロッキー山脈に抱かれたグレーシャー公園国際空港に着く。
グレーシャー国立公園は、隣接するカナダのウォータートン・レイク国立公園とともに1932年、国境をまたぐ世界初の国際平和公園となり、1995年にはユネスコの世界自然遺産にも登録された。
「グレーシャー」は「氷河」を意味する。一帯の地形は少しずつ動く氷河に削られるなどして形成され、要した時間は200万年とも。総面積4101平方キロの公園には巨大な山々、深い渓谷、大小さまざまな氷河湖が点在。1132種の植物と数百種の野生動物が命を育む大自然は「大陸生態系の頂点」と称される。
園内には約83キロの観光道路「ゴーイング・トゥ・ザ・サンロード(太陽への道)」が整備され、車で標高2025mまで登ることが可能。最高地点はローガンパスと呼ばれる大陸分水嶺(ぶんすいれい)だ。その奥には、氷河に削られピラミッドのようになったクレメンツ山(標高2670m)がそびえる。
探訪 米モンタナ州・グレーシャー国立公園 氷河が育む圧倒的大自然
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