夕暮れ時の長崎市。標高333メートルの稲佐山公園山頂展望台に登った。修学旅行の学生や外国人など多くの観光客がいる。お目当ては「1000万ドルの夜景」。太陽が沈み青い空が少しずつ黒く染まると、夜を迎えた街に、あかりがともりはじめる。しばらくすると、長崎港を囲む美しい夜景が浮かびあがった。
長崎市の夜景は平成24年10月、「夜景サミットin長崎」で香港、モナコと並ぶ「世界新三大夜景」に認定された。夜景は意図的にデザインされたものではなく、街が形成される中で自然にできたもの。長崎の地形は、すり鉢状になっており、あらゆる場所から夜景を楽しめるのが大きな特徴になっている。
人口約44万人の長崎市には毎年、世界中から600万人の観光客が訪れる。古くから函館山(北海道函館市)、六甲山(神戸市)とともに「日本三大夜景」とされていたが「世界新三大夜景」に〝ランクアップ〟してから、人気はうなぎのぼり。稲佐山山頂展望台に続くロープウエーの利用者は、対前年比約16%増となった。
長崎市は「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」(平成年登録予定)、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(平成28年登録予定)の2つの世界遺産登録を控える。2022年の開業を目指して、博多と長崎を結ぶ長崎新幹線(仮称)の整備も進む。
探訪・すり鉢にちりばめた宝石 長崎・世界新三大夜景
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