夜の海で妖しく光る生物を発見。もしかして新種の生き物?
特殊なライトで生物を照らし、蛍光を発する姿を観察する「フローダイビング」という、新しいスキューバダイビングの楽しみ方が注目を集め始めている。
フローは蛍光発光を意味する英語の「Fluoresent」の略で、特殊な波長の光を発するUV(紫外線)ライトやブルーライトで生物を照らし、生物体内の蛍光体の発光を観察するダイビング。人体に影響のない光線だが、観察時には生き物に配慮し長時間の照射を避ける必要がある。
和歌山県串本町の海で、フローダイビングをするダイバーの又野賢一さんの案内で、日没後の海を潜った。「何が光るかわかりません。探検気分が味わえて、きっと驚きますよ」という言葉に期待が高まる。この一帯は、世界的に貴重なサンゴの群生地としてラムサール条約に登録され、多種多様な生き物が生息しているからだ。
ライトの青い光で海底を照らす。岸から20メートルほど泳いだころ、真っ暗な世界に、鮮やかな黄緑色の光が目に飛び込んできた。イソギンチャクだ。ふと「地味なものほど光るんですよ」という又野さんの言葉が浮かんだ。日中の海では気にもかけない脇役だが、夜の世界では、ライトを浴びると主役級の存在感を示す。いったい、どっちの姿が本当なのだろうか。
周りを照らしてみると、岩肌を覆うサンゴたちが、ネオンのように緑やオレンジ、黄色やピンクの光を放つ。カサゴの仲間のハチは背びれを光らせ、線を描くように素早くひるがえった。まさに海に広がる夜の街だ。
「なぜ光るのかって?そいつに聞かなきゃわからない」と笑うのは、串本で長年に渡ってサンゴを研究する串本海中公園センターの元館長、御前洋さん。
例えば、浅瀬に生息するサンゴの場合、強い紫外線から守るため、日焼け止めクリームの役割をする蛍光体を持っていて、これが特殊な光に反応するという説もあるという。
「ただ、本当のところは研究が追いついていません。海には不思議な生き物がたくさんいる。でもそれが魅力です」と御前さんは目を細めた。
夜の海で宝探し「フローダイビング」
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ