北陸新幹線開通に沸く富山市。その玄関口、富山駅北側にある富岩運河環水公園一帯は、異国情緒があふれ「水の都」を思わせる。さまざまな色に変化する姿を水面に映すライトアップされた天門橋。橋の両側に伸びる2本の展望台は58メートルの赤い糸電話で結ばれ、実際に〝通話〟もできる。
かつて、蛇行する神通川の氾濫に悩まされていた富山市は、流れを直線的に変える工事を実施。この際、蛇行部分が市街地を分断する窪地として残った。窪地解消のアイデアとして、新たに海へ続く運河を掘り、その土砂で窪地を埋め、運河沿いに工場地帯を造る計画が持ち上がった。こうして、富岩運河は昭和10年に完成した。
富山湾まで5.1キロ。運河を行き来する遊覧船のハイライトは国指定重要文化財の「中島閘門」。上流と下流の水位差が2.5メートルに及ぶ日本最大のパナマ運河式閘門で、「水のエレベーター」とも称される。船が閘門に入ると後方の門を閉じ、前方の門の外側と同じ高さに水位を調節、門を開けて前進させる仕組みだ。
遊覧船が閘門に入り停船すると、5分ほどで水位が変わり再び前進する。その間、乗客は身を乗り出して船が上下に動くようすに見入っていた。
探訪・異国情緒あふれる「水の都」富山市 富岩運河
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