四国電力の千葉昭社長は26日の定例会見で、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に事実上合格した伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について「(九州電力川内原発など)先行事例から考えて7月のしかるべき時期に正式な合格証が頂けると期待している」と述べた。
会見であらためて年内再稼働を目指す姿勢を示した千葉社長だが、一方で、「審査書案の了承を得たが、まだゴールが見えたということではない」と説明。その上で、今後の地元同意などの手続きについて「国の許認可など節目ごとに地元にひとつひとつ丁寧に真摯に対応することで、愛媛県知事や伊方町長にもいい方向で理解いただけると思う」と語った。
千葉社長は6月25日の定時株主総会後、会長に就任する。千葉社長は在任6年を「東日本大震災発生前までは、坂出発電所のLNG(液化天然ガス)導入を進めるなど未来に大きな期待を寄せていたが、東京電力福島第1原発の事故の映像を目のあたりにしたときはショックだった。国民の間で原発に対する不安が募り、苦しい時期だった」と振り返った。
平成24年1月から伊方原発の全機が停止。電力需給と事業収支という二つのバランス確保に奮闘した千葉社長。23年度から25年度まで3年連続の赤字決算が続き、25年9月には電気料金の値上げを余儀なくされた。26年度は経営の効率化や燃料費低下などによって黒字に転換した。
後任社長に就く予定の佐伯勇人常務に対し、千葉社長は「地域、社会、株主の皆さんや従業員から感謝される社長としてリーダーシップを取り、二人三脚で連携を深めながら、今後の課題に取り組んでいきたい」と意欲を見せた。
四国電力の千葉社長、最後の会見
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