早朝、北海道占冠村のトマム山(1239メートル)にある標高1088メートルのテラスに登った。ゴンドラを降りると「素晴しい雲海が見えています。おめでとうございます」のアナウンス。眼下に大迫力の雲海が広がっていた。「すごい、きれい!」と、あちこちで歓声が響く。流れる雲の形は刻々と変化し、2時間ほどで消えた。
星野リゾート・トマムが運営する「雲海テラス」。6~8月が発生のピークで、多い日には2000人を超える観光客が訪れる。トマムの雲海には、放射冷却でできた「トマム産雲海」や洋上でできた雲が風に乗ってやってくる「太平洋産雲海」、低い雲による「悪天候型雲海」などがある。種類や形、流れは異なるものの、3~4割の確率で雲海を見ることができるという。
テラス開設から今年で10年、雲海ブームの先駆けでもある。延べ来場者数は昨年秋に50万人を突破。昨年の年間来場者は11万3000人で開設時の10倍超になり、メーンのスキー客と肩を並べた。
既存の施設を使い、現地では日常の風景を全面的に売り出すアイデアは大成功だ。雲海観光発案者の1人で雲海テラスの責任者、鈴木さんは「当時の仕事はリフトやゴンドラのメンテナンスだった。見慣れた雲海が夏場の観光資源になるのではと、手探りで始めた」と話す。
しかし、鈴木さんは「多くの人に見てほしいが相手は自然。雲海のない日は申し訳ない気持ちになる」とも。文字通り「運を天に任せる」観光。見事、遭遇に成功した大阪から訪れたカップルは「念願の雲海。少しずつ形が変わるのは感動的で、素晴しい記念になった」と笑顔だった。
探訪 刻々と変化する雲の海 北海道・トマムの雲海テラス
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ