暑さが厳しい京都の夏。夕暮れ時、市街地を流れる鴨川の右岸にせり出した納涼床(のうりょうゆか)に明かりがともる。屋外の座敷で川風を感じ、食事を楽しみながら涼む古都の風物詩。二条大橋(中京区)から五条大橋(下京区)まで約2キロにわたり、床を出す店が約100軒連なる。
かつて、鴨川には刑場もあったが、祇園祭の神輿(みこし)を八坂神社に通す橋ができると、少しずつ町衆が集まりはじめた。戦国時代に入り、河原が見せ物や物売りでにぎわいはじめたころ、納涼床の起源になる茶店ができたとされている。
昭和10年、護岸整備で西岸に掘ったみそそぎ川の上に納涼床を設置するようになると、高さは3.6メートルと規定された。さらに、床材や色、張り出しの長さなども景観に配慮して決められた。京都鴨川納涼床協同組合の専務理事、北村保尚さん(57)は「納涼床は京都の文化を伝える『もてなし』のひとつ。堅苦しくはないが、くだけた席でもない。遊び心と粋が詰まっています」と胸を張る。
一方、納涼床が並ぶ鴨川から北へ約15キロ、「京の奥座敷」ともいわれる京都市左京区の貴船(きぶね)。鴨川の源流、貴船川には約20軒の川床(かわどこ)が連なる。
始まりは大正時代以降とされる。貴船の床は川面のすぐ上にあるのが特徴で、清流と緑豊かな自然に包まれながら京料理を堪能できる。
探訪 屋外の座敷で味わう古都の粋 京都
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ