「ゴー、ゴー」というバーナーの噴射音が響き、気球が膨らんでいく。だいだい色の炎が寒さを少し和らげてくれる。離陸の合図が告げらると、「バスケット」が宙に浮かび、風に乗った。
眼下には佐賀平野が広がり、空を見上げて手を振る人たちが笑顔を見せる。経験したことのない心地よさは、まさに〝風になった〟気分だ。
佐賀市の嘉瀬川(かせがわ)河川敷ををメーン会場に92万5千人が足を運んだ「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。10月30日からの5日間、カラフルな熱気球が大空を埋めつくした。
アジア最大級の参加機数を誇り、さまざまな競技が早朝と午後の2回に分けて繰り広げられる。スピードや高さを競うのではなく、いかに風を読み、どれだけ目標に向かって正確に飛ばせるかが、腕の見せ所だ。
会場に設けられた目標めがけて砂袋を投下する競技を対岸から撮影した。
はるか遠くに、小さく見える〝風船〟が、10分もすれば、大きな気球になりマーカーを次々と投下する。集まった人たちの歓声がこだましていた。
競技を一通り見終えた2日夜、58機の球皮(きゅうひ)がバーナーで彩られる夜間係留「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」が行われた。
暗闇に浮かび上がるオレンジのあかりがとても美しく、夢中でシャッターを切る。嘉瀬川の水面に映り込んだ輝くバルーンが、鮮やかな夜景を描いた。
□撮っておき!メモ
アジア最大級の催しで36回目の開催となった「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。今回は20カ国地域から127機が参加。期間中、「バルーンさが駅」が臨時駅として設置され、多くの観光客を運ぶ。
また来年秋には佐賀県で、3回目となる世界選手権開催が決定している。
【撮っておき!日本】熱気球 佐賀 風になった 笑顔が咲いた
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