集団的自衛権、米国のオバマ政権や大統領選「トランプ現象」などで日米関係が改めてクローズアップされる中、米国人として初めて正論大賞を受賞したジェームス・E・アワー氏(74)。贈呈式の会場では、政界の要人や知識人ら約400人を前にして、日米関係の重要性を強調した。
「私は1980年代のワシントンDCで、日本びいきだと批判された…」
贈呈式の壇上に立ったアワー氏はこう明かしながらも、「しかし、上司から『アジアの民主主義国、経済大国と同盟を結ぶことは有意義』だといわれた。その通りだと思う」「ほとんどの日本人も、日米同盟は日本のためになると考えるし、日米はともに発展する『ウィンウィン』の関係だ」と強調した。
レーガン政権下などでは国防総省安全保障局日本部長も務めたアワー氏。単なる心情的な日米友好ではなく、現実的な利害も踏まえた提言を続けてきた。贈呈式には多くの日本人識者がお祝いに駆けつけ、乾杯のあいさつに立ったジャーナリストの櫻井よしこ氏は「アワーさんは、日本が国際社会で、自分の足できちんと立てるようにアドバイスなさってくれた」と感謝の意を表した。
アワー氏は米海軍時代、海上自衛隊幹部学校留学なども経験しており、安全保障関係の学識、知識も豊富。贈呈式に駆けつけた自衛隊関係者や安保の専門家らも、真剣な表情でアワー氏の話に耳を傾けた。
アワー氏と40年前から交流してきた杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏は「米国人として、日米関係強化がアメリカの国益になると考えている重要な人物。最近はオバマ政権の外交政策やトランプ現象で日米が疎遠になっていると考える人もいるが、この受賞が両国関係の根幹は微動だにしないことを示すいい機会になる」と話した。
第31回「正論大賞」贈呈式 受賞のアワー氏「日米はともに発展する『ウィンウィン』の関係だ」
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