鮮やかな緑に包まれた遊歩道が清流に沿って続き、鳥たちのさえずりが響く。時折吹く風はさわさわと木々を揺らした。
国定公園「帝釈峡」。広島県神石高原町と庄原市にまたがり、春先の新緑から秋の紅葉まで、1年を通してさまざまな姿を見せてくれる。
全長18kmにわたる峡谷には、一番の見どころである天然記念物の「雄橋」や、人造湖の「神龍湖」などが点在する。
最初にレンズを向けたのは、神龍湖に浮かぶ遊覧船。40分をかけて湖を1周、名所を案内してくれる。この日は恒例の「湖水開き」があり、行き交う船が、観光シーズンの到来を告げていた。
山を仰ぐと「神龍橋」が目に入る。湖を一望できる橋上では、家族やカップルが足を止めて、写真を撮っていた。
目的地の雄橋に到着。巨大な石灰岩を渓水が浸食して生み出した大自然の造形。ダイナミックな姿に、鬼が作ったという伝説が残るのも納得できた。
日が暮れるのを待って、昼間とは違う表情を見せる雄橋に迫る。ファインダーの中に、悠久の時を刻んだ名橋が浮かび上がった。
□撮っておき!メモ
広島県北東部の神石高原町と庄原市にまたがる同県を代表する景勝地「帝釈峡」。国の名勝や国定公園に指定されている。遊覧船で巡る神龍湖や帝釈川に沿って整備された遊歩道のハイキングが人気。帝釈峡へは中国自動車道「東城IC」から約10km。
【撮っておき!日本】帝釈峡 広島 新緑の清流 時を忘れ
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