山梨、長野、静岡の3県にまたがり、標高3000メートル級の山が連なる南アルプス。山梨県の甲府盆地から西方に南アルプス北部を眺めると、折り重なった山脈の奥に、3つの山が目に入る。北から順に、日本で2番目に高い北岳(3193メートル)、間(あい)ノ岳(3190メートル)、農鳥岳(3026メートル)の「白根三山」で、白雪に輝く山容から「甲斐の白根(しらね)」とも呼ばれる。
この山々を目指し、麓の登山口(山梨県南アルプス市の広河原)から樹林帯を抜け雪渓や急峻(きゅうしゅん)な斜面を登った。
北岳と間ノ岳をつなぐ尾根に出ると、雲海から突き出す富士山が目に飛び込む。美しい山岳風景が堪能できるぜいたくな「縦走路」に、6時間以上かけて登った疲れも一瞬で吹き飛んだ。
この白根三山の魅力について、標高2900メートルにある山小屋北岳山荘の猪俣健之介さんは、「山岳景観は素晴らしく縦走や岩登りなどさまざまな山登りが楽しめる。また、森林限界が高く天然記念物のライチョウやキタダケソウをはじめとする固有種の宝庫だ。懐の深い世界に誇れる山だ」と胸を張る。
北岳、間ノ岳を初めて登った東京都町田市の会社員、大塚大介さんは「登山行程が長かったが達成感があった。低地では見られない景色はまた来たくなる」と話す。
威厳と優美を兼ね備えた山として、随筆家で登山家でもあった深田久弥が「日本百名山」で紹介している。
来月11日は新しい国民の祝日「山の日」。ダイナミックな眺望やかれんな花をつける高山植物にあふれた白根三山は、多くの登山者をひきつけるだろう。
view 威厳と優美 3000メートル級の山々 南アルプス・白根三山
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