普段は工事現場に立つ警備員だが、その正体は…子供たちの思い出を作るご当地ヒーロー「警備戦団ガードマン」なのだ。黒いスーツに黄色のマフラーをなびかせ、子供と握手や写真撮影をしてふれあい、時には「誘導ブレード」を手に華麗な動作を披露する。
警備戦団ガードマンの生みの親は、茨城県日立市の森田浩二さん(45)。約3年前に活動を始め、ひたちなか市で定期的に開かれるイベントを中心に「出動」し、活躍の場は県内外に広がる。
カラオケ業者のサービスを利用し、自身が歌う動画をネット上に公開する目的で衣装を制作したのが、そもそものきっかけ。モトクロスのレーシングスーツに手を加えて完成させた。試しに衣装を着て公園に行ってみると、子供が喜んでくれた。
森田さんの本業は水戸市の警備会社に勤める警備員だ。勤務中は工事現場でバトンのように誘導棒を回し、キレのある動作で交通整理をする。子供のころに経験した武道の所作などが反映されているという。この姿が「踊る警備員」として話題を集めている。
「子供が好きだし、笑顔を見るのが好きなんです」と話す。会社もヒーロー活動を理解してくれている。
「ローカルヒーローはしゃべらない」とのスタンスをくつがえすようにガードマンは子供たちと会話し、一緒に遊ぶ。ヒーローなのにパンチもくらうこともある。買い食いすると「ヒーローが食べてる」とのツッコミが出て、盛り上がるという。
今年3月まではショーも展開し、多くの子供を笑顔で包んだ。「誰もいない場所でショーをしたこともありますが、例え1人でも見てくれたときは疲れが飛びます」と森田さん。ガードマンの仲間になる夢を叶えた女児の引っ越しがショーを辞めた理由の一つだが、再開することも検討している。
警備員とガードマンは表裏一体で、いずれもかけがえのないものだという。森田さんは「警備員はやりがいがあり、ガードマンは自分の全て」と話す。笑顔は平和の証。喜ぶ子供たちを増やすため、ガードマンは今日も戦い続ける。
子供たちを笑顔にしたい「警備戦団ガードマン」
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