〝昭和〟の香りを残すレトロなボンネット型トラックが大阪市交通局の車両基地「東吹田検車場」(大阪府吹田市)に登場、鉄道ファンの間で話題を呼んでいる。
このトラック、タイヤの代わりに、鉄道用の車輪が取り付けられ、検車場の線路に乗っている。
電車のように線路を走るトラックは、昭和37年に、大阪市の路面電車「大阪市電」の架線作業車として購入された日産「680型」。
荷台から屋根にかけて、架線の点検台を設置した改造車両で、架線のメンテナンスに使われていた。
しかし、44年4月に市電が廃止。同年12月開業の市営地下鉄堺筋線の車両基地「東吹田検車場」に活動の場を移した。
タイヤの代わりに、鉄道用の車輪が取り付けられたのもこのときだ。
平成8年頃まで、検車場の架線作業車として、第2の人生を歩んでいた。しかし老朽化が進み、最近は、シートに覆われ姿を見せることはなく放置状態が続いている。
古い車両ということもあり、保存や譲渡の検討もされたが、保存場所や運搬費用などの問題がクリアできず、28年度、廃棄処分が決定。廃棄とはいえ、各種混合くずとして、競争入札されることになり、応札者に公開するためシートが外され、周囲の目に触れるように。
5月30日に落札業者が決まり、6月末までには引き取られる予定だったが、予定価格に達せず入札不調となった。
再び入札が行われる見込みだが、もうしばらくは東吹田検車場で保管される。レトロなボンネット型トラックは、阪急京都線の車窓からも見ることができる。
大阪市交東吹田検車場にレトロな作業車
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