【view】大分県津久見市 網代島 太古の流れ星が眠る島
雲間から月が顔を出し、島の輪郭が浮かび上がった。長時間露光をかけた写真には、島に降り注ぐように星の光跡が写った。
豊後水道を望む大分県津久見市の網代島(あじろじま)は、海底で形成された地層が、プレートの動きで地上に露出した地形を持つ。約2億年以上前の地球の記録を、直接見て触れることができる。
干潮時には陸とつながり歩いて渡れる。はるか昔、海底だった岩場を歩くと、なんとも不思議な気持ちになる。豊漁と海の安全を願う「えびす様」が祭られてるほかには何もない。夜になると、出港する漁船のエンジン音のほか、聞こえるのは波の音だけだ。
平成19年からの調査で、網代島の地層から約2億4000万年前の、当時としては最古の「宇宙塵」が見つかり話題になった。
宇宙塵とは、宇宙空間に存在する直径1ミリ以下の物質のことで、網代島の地層は海底で形成されたため、堆積した速度が遅く、宇宙塵が高密度で含まれる特徴がある。 調査した熊本大学大学院先端科学研究部の尾上哲治准教授(41)は「2億4000万年前の生物が見たかもしれない『流れ星のかけら』が、今自分の手の中にあるんだ」と、興奮したことを覚えている。
「地層から見つかる化石を調べることで、太古の地球で起きたことを知るように『宇宙塵の化石』を調べることで、太陽系で起きた出来事を知ることができる」と尾上准教授は考える。
足元から見つかった流れ星のかけらが、宇宙の謎を解く鍵になる。(写真報道局 川口良介)
【view】大分県津久見市 網代島 太古の流れ星が眠る島
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ