東武鉄道が、栃木県日光市内で運行している「SL大樹」用に新たに取得した蒸気機関車(SL)「C11形」が14日、保存されていた北海道から埼玉県久喜市の同社施設に到着した。車両の整備を行い、早ければ2020年冬ごろから運行を開始する。SL大樹は、既存のC11形207号機と合わせて、2両体制となる。
トレーラーで南栗橋SL検修庫(埼玉県久喜市)に運び込まれたC11は、作業員によって慎重にクレーンでつり上げられ線路に下ろされた。別途運び込まれた煙突や運転台とともに、分解してから走行できるように整備や復元作業を行う。
東武鉄道車両管理所の須藤和男課長補佐(55)は、「部品を1点ずつ調査して、地道に復元作業に取り組みたい。日光・鬼怒川エリアの観光振興のためにも頑張りたい」と話した。
今回運び込まれたC11形は、昭和22年に製造され、滋賀県の江若鉄道や北海道内の炭鉱などで活躍。同50年に廃車となり、北海道江別市の倉庫で保管されていた。車両を保存していた日本鉄道保存協会から東武鉄道関連団体の東武博物館が購入した。国鉄OBなどの協力を得て、東武鉄道が整備、復元作業を行う。
東武鉄道によると、SLが2両体制となることで、検査などによるSL大樹の運休が大幅に減らせるほか、別の路線での運行も検討しているという。
C11形SL 東武鉄道で復元へ
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