日本の大動脈を21年間走り続けてきた新幹線「700系」。先頭部分の形状からカモノハシの愛称で親しまれてきた。その車両が3月、東海道新幹線から引退する。
700系は1999(平成11)年3月に営業運転を開始した。「300系」の後継として、東海道新幹線では最高時速270キロ、山陽新幹線では同285キロで走行した。
軽量化されたアルミ製の車体には防音材を挟んで、車内の騒音を低減している。台車から伝わる車体の揺れは、緩和する制御装置を取り付けるなどして、これまでの課題を克服。「揺れの少ない静かで快適な新幹線」(JR東海)を実現した。
特徴的な車両先端の形状は、風の流れをスムーズにして空気抵抗を軽減する効果もある。これらの改良で300系より電力消費量が8%減少し「省エネ」にも貢献した。
そんな「当時の最新技術の結集」ともいえる700系だが、時とともに後継車両へ置き換えが進み、JR東海は今春での引退を決めた。現在、東海道新幹線では残る2編成が臨時の「のぞみ」などで走るだけとなった。
解体された車体は、JR東京駅のコンコースなどで一部建材として再利用され、引退後も環境にやさしい〝第二の人生〟を送る。
(写真報道局 大西史朗)
愛された"カモノハシ" 東海道新幹線を引退する700系
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