残雪の北アルプス朝日岳を背景に満開の桜並木、足元には色鮮やかな菜の花とチューリップが咲き誇る。絵画のような風景に見とれる。花の甘い匂いが風に運ばれ春を感じた。
富山県朝日町の舟川べりの風景は本来、観賞用ではなく50万球の球根栽培と菜種油用の菜の花農園だ。家族で畑を管理する山崎久夫さん(77)は十数年前、地元紙の記事に驚いた。「春の四重奏」と紹介された景観は見事で、一気に知られるようになり、多くの家族連れや写真愛好家でにぎわうようになった。
今年は記録的な暖冬の影響で、例年は桜が散るころに咲く、菜の花が先に開花した。「注目を浴びてから景観作りにも気をつかう。4色がそろうのはめったにない」と山崎さん。農園はチューリップと菜の花、米を数年周期で輪作するため、一期一会の風景となる。
だが今年は新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、飲食や物販ブース、駐車場からのシャトルバス、フォトコンテストなどイベントはほとんど中止された。
桜は今が見頃だが、「三重奏」は来月初めまで続く。山崎さんは「世の中が落ち着くであろう来年、多くのひとに楽しんでもらえれば」と話してくれた。 (写真報道局 桐山弘太)
暖冬で息もぴったり「春の四重奏」 富山・舟川べり
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