まだ空にわずかに明るさが残る日没直後の東京スカイツリー(東京都墨田区)の展望台。無数の窓が輝きを増し始めた高層ビルやマンションの間に、青く染まった隅田川の流れが浮かび上がった。
川面を照らすのは、永代橋や清洲橋など隅田川にかかる橋のライトアップ。周辺のにぎわいを創出するため、平成26年から築地大橋から上流の白鬚橋のうちの計10の橋を対象に整備がスタートした。全体を美しく見せるため、アーチの部分だけでなく欄干部分にもLEDを設置。8月から青の点灯が始まっている。
「暗い印象だった橋がライトアップで色彩豊かになり、橋やスカイツリーと記念撮影するなど地方からのお客様に喜ばれています」
話すのは100年以上続く老舗の屋形船「船宿釣新」の四代目の鈴木一男社長(58)。一方で現在のブルーのライトアップは新型コロナウイルスの現場で戦う医療従事者を応援するために行われている。青く輝く橋と川が描き出す美しい光景は、同時に東京や日本の置かれた厳しい「いま」も映し出している。
釣新もコロナ禍で予約客が激減しているが、10月1日からはGoToトラベル事業で東京も対象となる見込みとなった。「人の動きが良くなれば」と鈴木社長は期待を寄せる。
本来の計画では、橋は平日は白色、週末や祝日は季節の色、そして東京五輪期間中は5色のライトアップを行う予定だった。
「コロナが収束し、早く新しい輝きで隅田川の風物詩となってほしい」(鈴木社長)。観光都市東京へ再び活気が戻ることを願わずにはいられない。(写真報道局 納冨康)
青い橋梁輝く隅田川 東京都墨田区
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