次の首相は誰になるのか? 15日は異例の党首会談ラッシュとなっています。日本テレビ・政治部官邸キャップの平本典昭記者が解説します。
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■野党3党会談終わり…立憲と国民民主の隔たり、埋まらず
──野党3党による党首会談が終わりましたが、ここでは「まとまらなかった」ということでしょうか?
特に立憲民主党と国民民主党の隔たりが埋まらなかったということで、引き続き党首会談をやっていくことで一致したことが、一番のニュースだったと思います。
国民民主党・玉木代表の発言がかなりポイントだと思います。今後の政権の枠組みについては「構想が弱いと感じた」、平和安全法制については「理解に苦しむ」という言葉がありました。憲法についても「隔たりがある」と。
これまで、立憲と国民の意見の差が埋まるかが焦点でしたが、玉木代表は意見の違いがまだあるという形で、15日の会談では隔たりが埋まらなかったということだったとみています。
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ここからは、各党の党首から飛び出した発言の真意を深掘りしてみていきます。次の3つの「発言の真意」について平本典昭記者が解説します。
1.高市総裁「諦めません」の真意
2.立憲民主「死に物狂い」のワケ
3.なぜ?国民民主「今日決まらない」
■高市総裁の側近「ああ見えて、かなり必死」
──まず、高市総裁は首相指名に向けて「私は諦めません」と発言していました。この真意はどこにあるのでしょうか?
高市総裁は「自虐ネタ」を披露しました。「自民党総裁になったけど、総理になれない女と言われてるかわいそうな高市早苗です。ただ諦めません」と言いました。
この真意を高市総裁の側近に聞きました。
「ああ見えて、かなり必死。どんな手段を使ってでも総理になろうと、ありとあらゆる人に助けてほしいと言っている」と話していました。
15日に高市総裁に会った立憲の野田代表は「痩せたんじゃないか」と。「よく食べて、よく寝た方がいいよ」と言葉をかけたらしいんです。高市総裁は野田代表に「焼き肉おごってください」と話したそうです。
64歳ですが、今でも原稿を書くときは徹夜も辞さないという高市総裁。公明党の連立離脱で迎えたピンチをなんとか打開しようと、首相指名を確実にするため「必死モード」に入っているようです。
■立憲・安住幹事長あえて「数合わせ」の言葉
──2つめ、立憲民主党も「死に物狂い」になっている、野党一本化に向けて熱があがっている、ということでしょうか?
取材していると、野党一本化に向けた熱が圧倒的に高いのが、立憲民主党です。特に注目しているのは安住幹事長で、言葉が非常に強いんです。
「自民も野党も数合わせをしてる。執念で、死に物狂いで数を集める」と発言していました。
──政治家は「数合わせでなく政策本位で」という発言が多いですが、かなり本音で話しているとも感じますね。
本音の発言とも言えますが、「数合わせ」という言葉は、多くの政治家は悪いイメージなので使いません。これをあえて使ったので、なぜかなと思いました。
ある立憲幹部は「どんな手を使ってでも、どんな批判を受けてでも、政権交代を実現する決意の表れ」と指摘しています。
別の立憲幹部は「玉木さんが態度を決めずふらふらしてるから『逃がさないぞ』という気迫」と解説しています。
その本気度を、この日の党首会談で野田さんがどう言葉で表現し、玉木氏がどう答えるのか注目でした。しかし、隔たりは埋まらなかったようです。
■玉木代表、なぜ“積極的に取りに行かない”のか?
──3つめ、国民民主党は「今日決まらない」とみていたのですね?
立憲に比べて国民民主党は協議を「慎重」に進めている印象です。首相になる大きなチャンスなんだから、玉木代表はなんで積極的に取りに行かないのか?と感じる方もいるかもしれません。
玉木代表の頭の中を、周辺の人は次のように解説していました。
「総理になるチャンスでもあるが、他の野党に利用され、潰されるリスクを警戒してる」
国民民主と立憲の違いは、党の「勢い」です。参院選で躍進し、政党支持率も野党でトップの国民民主は、勢いを増しています。だから、他の野党は「国民民主人気」に乗ろうとしている面もあります。
玉木代表は周辺に「本当に今が最大のチャンスなのか…」と本音を吐露しています。仮に野党3党に担がれ首相になったとしても、衆議院、参議院で「過半数」を確保できなければ、安定した政権運営はできません。
この日の会談のあと、玉木代表は早速「安定した政権運営の形が見えなかった」と言っています。行き詰まれば、玉木代表の責任問題となります。
そんないばらの道を選ぶより、今のポジションで野党の立場で与党に政策実現を迫り、次の選挙で議席を伸ばし、野党第一党の座を狙った方が損得勘定で言えば「得」という考え方があるのでは、とみています。
■首相は誰に? カギを握るのは…
──結局のところ、高市首相、玉木首相、どっちになる確率が高いとみていますか。
現時点ではまだ両方の可能性があると思います。ただ、玉木代表が首相になるためには2つのハードルがあります。
1つ目が、立憲、国民がまとまるか。
2つ目が、そこに維新が加わるか。
まだ実現の見通しは立たない中、どちらかが崩れれば高市首相の現実味が、一気に増します。
14日と15日に、今の状況について複数の与野党の議員に取材すると、「野党がまとまらず、高市首相になる流れだろう」という話を多く聞きます。
野党一本化に向けて協議は進展するのか。それとも難航し、高市首相となるのか。まずは立憲、国民で合意するかがカギを握ることになります。
(2025年10月15日放送「news every.」より)
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【解説】党首会談ラッシュ 各党の真意は?
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