ニュースのその先を考える記者解説、きょうのテーマは「『脱フロン』で温暖化防止を目指す」。
社会部・環境省担当の安藤記者が解説します。
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https://news.ntv.co.jp/category/society/7facf06d1ea24a218c3ba91eab7d0b11
◇ ◇ ◇
「史上最も暑い夏」となった今年ですが、9月に入っても連日暑いですね。
家でもフル稼働なのがエアコン、そして冷蔵庫です。
きょう注目したいのは、これらで空気を冷やすために使われている物質「フロン」です。
実は今、「脱フロン」の動きがあるんです。
こちらは埼玉・越谷市の大規模なスーパーです。
たくさん冷凍食品のショーケースが並んでいますが...
安藤記者
「こちらのショーケース、実は「フロン」が使われていないんです」
――そもそも「フロン」とはどういうものですか?
フロンは温度を下げる特徴をもつ人工的な物質で、冷たい空気を作れるのでエアコンや冷蔵庫などに使われてきました。
ただ、エアコンなどを使う時に少しずつですが、フロンは空気中に漏れ出してしまいます。
かつて使われていた特定のフロンは地球のオゾン層を破壊するとして生産が中止されて、今はオゾン層を破壊しない「代替フロン」が広く使われています。
――それでも「脱フロン」の動きがあるということですか
「代替フロン」はオゾン層は破壊しないのですが、温室効果があって地球温暖化に悪影響を与えると指摘されているんです。
どのぐらい影響を与えるのかというと…
同じく温室効果がある二酸化炭素CO2と比較すると、二酸化炭素を1として代替フロンの温室効果は100~1万倍程度と分析されています。
――冷蔵庫やエアコンを使って涼んでいたことが、温暖化につながっていたんですね。
そのために今、「脱フロン」の動きが進んでいて、アンモニアや空気などの自然界にある物質を冷蔵庫や冷凍庫に活用した「自然冷媒」の機器に切り替えていこうという動きがあるんです。
環境省によると、今年度、すでにおよそ50社が「ノンフロン」を宣言していて、特に、最初に紹介したイオングループはことし7月に、2040年度末までに国内すべての店舗の冷凍・冷蔵機器を自然冷媒に切り替えると発表しています。
イオン・渡邉祐子さん(GX担当責任者)
「この先事業を継続していくにあたって、環境問題を捉えずに事業の継続ができないという風に考えており、様々な観点で環境への負荷を減らしていくという取り組みを推進していきたいという風に思ってます」
――こうした取り組みで効果はどのぐらい見込めるんでしょうか。
国連の機関による試算ではこのまま行けば2100年には地球全体の平均気温が最大で5.7度上がるとされていますが、フロン類がゼロになるだけで温度の上昇を0.5度、抑えることができるといいます。
――温度の上昇を抑える効果がある取り組みは大きいですね。
一方で、温室効果もなく、オゾン層も破壊しない物質も開発されていて、自然冷媒とともに活用が見込まれています。
――このニュースを通じて安藤さんが伝えたいことは何ですか。
「“冷やすことが温暖化”に。脱フロン・自然冷媒を知ろう」です。
エアコン、冷蔵庫などは私たちの生活とは切り離せません。しかし、冷やすことが結果として温暖化につながっていることはあまり知られていません。
将来、少しでも快適に過ごすための動き脱フロン、自然冷媒を知ってもらえればと思います。
(2025年9月4日放送「ストレイトニュース」より)
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