2週連続で4000円台になったコメ価格。いまだ落ち着かない“令和のコメ騒動”ですが、それをおさめる一手になるかもしれない、AIを使った最新の研究を取材しました。
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田んぼの上空を飛ぶドローン。刈り取り前の稲を次々と撮影しています。
実はこれ、撮影した映像から「AIでコメの収穫量を予測する」新技術。こうした技術が、コメの価格を抑える一手になるかもしれないのです。
■2週連続4000円超に
コメ店に行ってみると。
三河屋精米店・鈴木康夫代表取締役「今は集荷競争で、値段が新米が出はじめで、みんなで買って少し上がっちゃってる」
去年に比べて800円ほど高いといいます。
農水省が19日に発表した最新のコメの平均価格でも、5キロあたり4275円と、2週連続で4000円を超えています。
価格が高止まりしている原因の一つが、政府が収穫量を正しく見通せず、「コメは足りている」と説明してきたこと。
しかし、市場に出回らず買い占めなどが発生、価格高騰につながりました。
そこで農水省は、収穫量を正確に把握しようと、「AIの力」に期待を寄せています。
これはその「先駆け」。
岡山大学学術研究院・田中佑研究教授「画像から稲のしげり具合とか、穂の数とか情報が得られる。それをAIで解析する」
ドローンが撮った映像をAIが解析すると「収穫量が多くなる」と見込まれる部分が赤色に、「少なくなる」と見込まれる部分が水色に表示される仕組み。
計算の結果…
田中研究教授「実際に先ほどの田んぼ全体から予測される収穫量は3.7トン程度」
AIが出した数値と田んぼの面積を掛けあわせると、刈り取らずとも獲れるコメの量がわかります。
農水省の調査では、1つの田んぼに2~3日かかるのに対し、これなら十分ほどで終了。
■課題は?AIの苦手な予測とは
しかし、課題も。
田中研究教授「ほとんど全滅してるような田んぼでも、『少し収穫量があるよ』って甘めに出てしまうことが実際ある」
AIはまだ、高温など「自然現象」で起こる被害の予測は苦手だといいます。
田中研究教授「農家さんと共同研究しながら、実績を上げていくことが何より大事」
■現場の収穫量の調べ方は
では、現場では、どのように収穫量を調べているのでしょうか?
記者「これは今、何が出ているんですか?」
冨士山農園従業員「いま刈り取った『もみの量』が出てます」
使われていたのは、「稲刈り」と「コメの量の計測」が同時にできる「コンバイン」。
この時の稲刈りでは、およそ630キロのコメが獲れたとすぐにわかりました。
冨士山農園・冨士山純さん「すべての農家さんが、こういうシステムを使って、それを国と共有すればきちんとした収量とか在庫量を見込める」
農水省は、AIの活用に加え、生産者からの「生データ」を集めるなどして正確な収穫量の把握をめざそうとしています。
■「AIは万能ではない」
ただ、こんな声も。
農水省幹部
「AIは万能ではない」
「実際に使えるまでには何十年とかかるだろう」
AIなどの最新技術で「令和のコメ騒動」をおさめられるのか。官民連携のスピードアップが求められています。
(2025年9月20日放送「news every.」より)
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【AI農業】ドローンでコメの収穫量を予測 価格抑制の一手に?
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