6年の制作期間をかけて、半世紀以上続く「捕鯨論争」に新たな光をあてるドキュメンタリー映画『A WHALE OF ATALE』の邦題が『おクジラさまふたつの正義の物語』。
紀伊半島南端に近い、和歌山県太地町。追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、この小さな漁師町は世界的論争に巻き込まれた。「くじらの町」として400年の歴史を持つ「誇り」は、シーシェパードを中心とした世界中の活動家たちから集中非難の的となる。ヒートアップする対立が沸点に達しようという2010年秋、佐々木は太地町を訪れる…。そこでは、マスメディアが報じてきた二項対立―捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人―という単純な図式ではなく、カメラは賛否に縛られない多種多様な意見を捉えていく。歴史・宗教・イデオロギー、自分と相容れない他者との共存は果たして可能なのか?今まさに、世界が直面している「ダイバーシティの危機」を克服するヒントがこの映画にはある。
今回到着した予告編は、本作の舞台太地町にて様々な思いを持つ人々の、一人一人の“声”を拾った映像となっている。「生きなければいけないがために鯨に挑んだ町。」と太地町長の声から映像は始まる。太地町で400年続く伝統。鯨に感謝を持ちながら誇りを持って鯨と共に生きてた町。そんな人口3000人のどかな町はある日伝統を巡り衝突する、グローバリズムVSローカリズムの舞台となってしまう…。「歴史がどんなに長いからといって、正しい行いだとは限らない。」と環境保護団体シーシェパードは言う。「400年受け継いできた文化をよその人間が壊そうとするのは間違っている。」と伝統を守ってきた漁師は言う。日本もアメリカも大好きだ。と話す日本在中20年目のジャーナリストは「こじれた関係を元に戻したい。この誤解や、苦しみ憎しみ止めたい。」と言い太地の人々と共に暮らしている。「止めるのは私たち西洋人では無い。日本人だ。」そう言ったのは、かつてイルカの調教師をしていたリック・オバリー。ニュースや報道では知る事の出来ない生の“声”、正義の反対は決して悪では無いということ。また、映像中盤にはドキュメンタリー映画監督『FAKE』の森達也氏の厚みのあるコメントで彩られている。本作はそんな、声無き声を聞き、自らを問うということを考えさせられる予告編映像となっている。
2017年9月9日公開
#クジラ#おクジラさま#くじら
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クジラを巡るグローバリズムVSローカリズム/映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』予告編
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