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山形国際ドキュメンタリー映画祭2015 アジア千波万波部門特別賞を受賞した小田香監督の長編デビュー作『鉱 ARAGANE』。
『ニーチェの馬』を最後に引退した伝説の映画作家タル・ベーラ。彼が後進の育成のために設立した映画学校「film.factory」で3年間師事した小田香、その透徹したカメラと、炭鉱内に爆音で鳴り響くノイズに世界が驚愕した渾身の一作。
ボスニア・ヘルツェゴビナ、首都サラエボ近郊、100年の歴史あるブレザ炭鉱。ヨーロッパ有数の埋蔵量を誇ると言われているこの炭鉱は、第二次世界大戦、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦を乗り越え、現在も操業を続けている。
荒涼とした地面の上に無造作に置かれた、汚れと錆びにまみれた巨大な重機が炭鉱の存在を知らせる。坑夫たちは黙々と昇降用ケージに乗り込み、地下深くの暗闇に消えていく。そして坑夫たちが降り立った地下300メートルの場所には、ただただ深い闇が広がっていた。
一筋のヘッドランプの光だけが映しだす、闇に蠢く男たち。爆音で鳴り続ける採掘重機と歯車、そしてツルハシの響き。死と隣り合わせのこの場所で、人は何を想い、肉体を酷使するのか。カメラは闇に蠢く男たちをひたすら見つめる。
2017年10月21日公開
誰も知らなかった地下世界に驚愕する/映画『鉱 ARAGANE』予告編
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