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東西冷戦下の東ドイツで起こった衝撃と感動の実話『僕たちは希望という名の列車に乗った』。
著者のディートリッヒ・ガルスカが自身の体験を記したノンフィクションに基づく本作は、18歳の若者たちが行ったわずか2分間の黙祷が国家機関の目に留まり、政治的な弾圧へと発展していく衝撃的な物語。
1956年の秋、ソ連の支配 に反発したハンガリー市民数千人が死亡したとされるハンガリー動乱に世界中の注目が集まるなか、ごく普通に青春を謳歌していた東ドイツの無垢な若者たちは、なぜ国家を敵に回してしまったのか。
緻密なリサーチを行ったクラウメ監督は、その驚くべき事の成り行きを映像化し、迫真のサスペンスと繊細にして深みのある人間ドラマで観る者をぐいぐい引き込んでいく。ちなみに、惜しくも2018年にこの世を 去った原作者ガルスカは、事件の当事者となった19人の生徒のひとりであり、劇中のクルトのキャラクターに彼の実体験が反映されている。
また、旧東ドイツを舞台とした従来の映画は、映像のトーンからして暗く重苦しいものが大半だったが、本作は青春映 画らしいみずみずしいきらめきに満ちあふれている。無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった若者たちが、仲間との友情や恋を育みながら、あるときはまっすぐに主張をぶつけ合い、人間として正しきこととは何かをひたむきに模索していく姿をドラマティックに描出。このうえなく過酷な現実にさらされた彼らが、人生のすべてを懸けた決断を下すクライマックスは、あらゆる観客の心を熱く揺さぶるに違いない。ベテランのキャスティング・ディレクター、ネジー・ネスラワーが発掘した新進俳優たちのフレッシュな演技にも目を奪われる。
2019年5月17日公開
東西冷戦下の東ドイツ、なぜ18歳の若者たちは国家を敵に?映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』予告編
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