第71回カンヌ国際映画祭「監督週間」で初上映され、賛否両論真っ二つに分かれた中で「芸術映画賞」受賞を果たした、ギャスパー・ノエ監督作『CLIMAXクライマックス』予告編が解禁となった。
1996年のある夜、有名な振付家の呼びかけで選ばれた22人のダンサーたちが人里離れた建物に集まり、アメリカ公演のための最後のリハーサルをしている。公演前の最後の仕上げともいうべき激しいリハーサルを終え、打ち上げパーティを始めたダンサーたちは、爆音ミュージックに体を揺らしながら、大きなボールになみなみと注がれたサングリアを浴びるように飲んでいた。しかし、そのサングリアにはLSD(ドラッグ)が混入しており、ダンサーたちは、次第に我を忘れトランス状態へと堕ちていく。一体誰が何の目的でサングリアにドラッグを入れたのか?そして、理性をなくした人間たちの狂った饗宴はどんな結末を迎えるのか?
『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』『LOVE3D』など作品数は多くはないものの、新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエが3年ぶりに放つ最新作。出演のソフィア・ブテラ以外は各地で見出したプロのダンサーたち。音楽は、ダフト・パンク、ザ・ローリング・ストーンズ、セローン、エイフェックス・ツインなどが使用されている。演技経験のないプロダンサーによる度胆をぬくパフォーマンスとダフト・パンクらが手がけたエレクトロミュージック、そして、全編を通して多用される長まわし撮影で、ドラッグにより次第に充満していく地獄絵図を鮮烈に映し出した。
解禁となった予告編では、雪が降る山奥の廃墟のパーティーで“何か”が入ったサングリアを飲んだダンサーたちが、歓喜から徐々に狂乱へと変貌していく様子が映し出されている。冒頭の「成功するために何でもする覚悟はある?」という意味深なインタビュー内容は、彼らにこれから起こる狂乱の一夜を連想させる。叫びだす者、排水管に抱きつく者、笑いながら自傷行為をする者、逃げ出せない空間で次第に満ちていく狂気。70年代エレクトロミュージック(「Supernature」by セローン)に乗せて奇怪なダンスが入り混じり、堕ちていく者たちの視点で縦横無尽に反転するカメラに、視覚と聴覚が激しく弄ばれる予告編となっている。
原題:CLIMAX
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
出演:ソフィア・ブテラ、ロマン・ギレルミク、スエリア・ヤクーブ、キディ・スマイル
『CLIMAXクライマックス』は11月1日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開となる。
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97分間堕ちまくれ!ギャスパー・ノエが放つカオスを刮目せよ/映画『CLIMAX クライマックス』予告編
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