中国新世代の俊傑フー・ボー監督最初で最期の最高傑作『象は静かに座っている』。
ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞&最優秀新人監督賞スペシャル・メンションをW受賞、金馬奨では作品賞&脚色賞&観客賞をトリプル受賞!29歳の俊傑フー・ボー監督、処女作にして遺作となってしまった本作。地価上昇し続け、人口も膨れ上がる大都市・北京で食べるにも精一杯の生活は、若者の夢も希望も蝕んでいき、思い半ばにしてフー・ボーは29歳の若さで自らこの世を去ってしまう。
本編は、それぞれ別の境遇にいる男女四人の、ある片田舎の一日の朝から晩までが描かれる。その中でガス・ヴァン・サント『エレファント』を彷彿させる、人物の背を追い続けるショット。人物に寄り添い、建物から建物へと縦横無尽に駆け回るカメラワーク。一日に数時間しかない日没前の自然光を使用したライティングなど、ワンシーン毎に心血を注いだ類まれな完成度に、実際にフー・ボーが師と仰いだタル・ベーラに、ダルデンヌ兄弟、ガス・ヴァン・サント、イ・チャンドン、アン・リーなど名だたる監督たちが驚愕し、賛辞を贈ったのだった。
生活に貧窮しながらも一縷の希望に向かってもがき進む。『象は静かに座っている』の登場人物たちは、まるで監督自身の生き写しのようで、監督の”魂そのもの”といえる全てをかけた傑作となったのだ。
2019年11月2日公開
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処女作にて遺作、無名の新人監督“命を懸けた”映画『象は静かに座っている』予告編
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