東は太平洋のイースター島、西はインド洋のマダガスカルに至るまで16の島国に残る伝統的な音楽とパフォーマンスを記録した驚異の音楽ドキュメンタリー『大海原のソングライン』。2020年8月1日より東京・シアターイメージフォーラム、名古屋・名演小劇場にて公開することが決定!
5000年前、太平洋には海を渡る人々がいた。彼らは数千年に渡って大海原を攻略し、地球の半分を覆う島々にたどり着いた。文字が普及する前の時代なので、彼らはその先々で音楽を残しながら交流していった。その勇敢な船乗りたちの子孫は今や4億人にまで増えた。
音楽プロデューサーでもある監督のティム・コールとプロデューサーのバオバオ・チェンは3年間に渡りその航路をたどった。台湾から出発してオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、さらに太平洋の向こう側に位置するマダカスカル、そしてイースター島に至るまで実に16の島国に残る伝統的な音楽やパフォーマンスを記録していった。そして、「Small Island Big Song」と名付けられたこの試みは単なる伝統音楽の記録に留まらなかった。本作は、かつて同じ言葉や音楽で繋がっていた島々の歌をもう一度集結させる壮大な音楽プロジェクトだ。
今回、解禁された特別映像には、それぞれの島々の音楽が、やがて壮大なアンサンブルを奏でるまでの、パフォーマンスの一部を観ることができる。ブーゲンビル島のハク族は「Monoka」という竹の筒を叩く打楽器で参加。マダガスカルのメリナ族は、「Kabosy」と言われる木製のギターやボーカル、台湾のタロコ族は、動物の骨と竹製のタロコ口琴、パガグという竹製のフルートで参加している。アメリカ・ハワイ先住民はイプヘケという楽器、パプアニューギニアのモツ族はガムラートで参加した。
そして、驚きなのは、水を打楽器のようにあやつるバヌアツのムウェルラップ族だろう。水の中に草で作った衣装を着た女性たちが並び、水面を叩くことで自在に音楽を作りだす様は現代の誰もが魅了されるはずだ。本作で、このパフォーマスマンスを記録したことは民俗学的にみても、非常に意義があることだと言える。
このアンサンブルで中心的な役割を果たすのは、ソロモン諸島のチャールズ・マイマロシアだ。先住民から伝わる歌と、「AuRerepi」というパンパイプ、「Awaa」という葦や竹を束ねた楽器を使用してアンサンブルをリードしていく。チャールズは、マルチな楽器奏者であり、自身の伝統文化の要素をモダンなサウンドとスタイルに取り込んだ現代のミュージシャン。ソロモン諸島のピピスビレッジで育ち、自身のルーツであるアレ・アレ族の音楽に深い関心をもち、その文化と音楽の継承に力を注いできた。本作では、チャールズの音楽の魅力も十分に観て聴くことができる。
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島々の伝統的な音楽を繋ぐ奇跡のアンサンブル!映画『大海原のソングライン』特別映像
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