90年代にニューヨークでシネフィルの聖地と称された伝説のレンタルビデオショップ「キムズビデオ」。5万5000本にも上る世界最⾼のレアビデオ・コレクションを求め、会員数は25万⼈に膨れ上がった。その会員の中には若き⽇のコーエン兄弟も。さらに、トッド・フィリップス(『ジョーカー』『ハングオーバー』)、アレックス・ロス・ペリー(『ハースメル』)、ショーン・プライス・ウィリアムズ(『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』)ら、今や名を馳せる監督たちが店員として働き、パブロ・ベルヘル監督も連⽇通い詰め、⾃作『ロボット・ドリームズ』で主⼈公たちがキムズビデオでレンタルした『オズの魔法使い』を鑑賞するシーンを盛り込んだ。
しかし、ビデオレンタル時代の終焉とともに「キムズビデオ」も、2008年に惜しまれつつ閉店。そのコレクションがその後どうなったのか捜索すると、ニュ ーヨークから遥か遠いイタリア・シチリア島のサレーミ市に移設されていることが判明する。
今回、解禁となったのは、そんな本作が⼤きな展開を迎える、サレーミ市に移設された映画たちの墓場を映した本編映像だ。
キムズビデオ創業者のキム・ヨンマン⽒がシチリア島に出向くと、ビデオテープにとってはあまりにも劣悪なホコリだらけの⾬漏りする湿った所蔵庫で放置されていることが発覚。思わず「Oh my God...(これは、ひどい…)」と絶句するキム⽒。落胆したまま所蔵庫を出て、町中のバーに向かうと、そこにはサレーミ市⻑のドミニコ・ヴェヌーティ⽒の姿があった。本来であれば、このコレクションはきちんと管理された上で、市⺠に貸し出され、市⺠たちが映像鑑賞三昧している約束だった。キム⽒がこのコレクションの重要性を説くが、市⻑は上の空。娘を空港に送ることしか頭にない。諦めずに⾃分が受けた悲しみを伝えるキム⽒ だが、市⻑の⼼には全く刺さらない…。
今回の映像はここまでだが、この問題の根本的な原因は市⻑ではない。この後で、かつてのサレーミ市⻑やその取り巻きたち、現地の警察、その陰で暗躍するマフィア、マフィア撲滅委員会会⻑、マフィアとの繋がりが疑われる謎の⼈物…と、次々
怪しい⼈物が登場する。ドミニコ・ヴェヌーティ現市⻑は単なる歩兵で、精鋭兵や中ボスが加わり、そしてラスボスは⼀体誰なのか。そしてそのラスボスと戦うのは、アルフレッド・ヒッチコックやチャールズ・チャップリン、イングマール・ベルイマン、ジャッキー・チェンといった映画の巨匠の“精霊”たち。墓場に埋もれた映画たちの奪還作戦は、ぜひ劇場で確かめてほしい。
ヒューマントラストシネマ有楽町、渋⾕ホワイトシネクイントほか全国順次公開中
提供︓ミュート、ラビットハウス
共同配給︓ラビットハウス、ミュート
©Carnivalesque Films 2023
#キムズビデオ #KimsVideo #コーエン兄弟 #ドキュメンタリー
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映画たちの墓場!? 5万5000本ものビデオコレクション 閉店後の行方は? 『キムズビデオ』本編映像
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