米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を獲得した映画『フリーソロ』以来の壮大なスケールと迫力に満ちた驚くべきアルピニストのドキュメンタリー映画『アルピニスト』が、2022年7月8日より全国公開。命綱無し、たった独り 前人未到の挑戦 −−−
世界でも有数の岩壁や氷壁、数々の断崖絶壁を、命綱もつけず、たった独りで登る無謀なフリーソロという登山スタイルを貫いたマークは、SNS社会に背を向けながらも、不可能とされていた数々の世界の山脈の難所に挑み、次々と新たな記録を打ち立てていく。だが、そんな偉業を成し遂げながらも、名声を求めない彼の性格から世間的な知名度はほぼ皆無――。
本作は、思わず目もくらむ、崩れ落ちそうな岩と氷の断崖絶壁をものともせず、命綱をつけずにたった独りで頂点を目指すアルピニストの姿が収められている。普段、なかなか見ることのできないような雄大な自然を背景に、体力と精神力の極限に挑むマーク。そんな彼の驚くべきフリーソロというクライミング・スタイルに、思わず手に汗握る作品。
本作のメガホンをとったピーター・モーティマーとニック・ローゼンは、20年近くにわたり、多くの山岳ドキュメンタリーを手がけ、高い評価を受けてきた気鋭の映像クリエーター。自身もクライマーとして山を熟知し、常にクライミング界の新星に注目していた人物だけに、マークの存在を知った時は衝撃を受けたそう。「マークは自分の技術、価値観を大切にしていて、自分のビジョンもハッキリしている。そういう人に会うといつも考えるんだ。他の人と何が違っているんだろうと。それが映画作りの原動力なんだ」。
しかしそんな百戦錬磨の巧者をもってしても、本作の主人公となるマーク・アンドレ・ルクレールには苦労させられたと言う。さすらい人で、世間からの注目を好まないマークは、携帯電話も車も持たない“生粋の自由人”だと言える。
SNSでアピールすることなく、ただ自分の気の向くままに、驚くべき偉業をひっそりと成し遂げる。その偉業に付随する名声などにはまったく興味を示さない。それだけに撮影クルーが、彼の純粋なクライミングの世界に入って来ることを良しとはしない。そんなマークにどうやってカメラを向けることができたのだろうか。
自由人で気まぐれな天才マークに、およそ2年にわたってカメラを向けるのはなかなか大変なミッションだった。自由人のマークに右往左往する監督たちの悲喜こもごものてん末はぜひとも本編を観ていただきたいところだが、それでもモーティマー監督は語る。「マークはつかみどころのない人間だろうと覚悟していたが、偉大でありながらほとんど知られることがなかった彼のことを伝えられて、やった価値はあったよ」と語った。
『アルピニスト』は2022年7月8日公開
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氷の断崖絶壁に宙ぶらりん! でも動じない/映画『アルピニスト』本編映像
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