ヴェネチア、ベルリンをドキュメンタリーで初めて制した名匠ジャンフランコ・ロージ監督最新作『国境の夜想曲』。「カメラなしで数か月中東を回った。私の仕事は「この人のことを語りたい」と思える人と出会うこと」「国境のない、ひとつの世界を映画の中に作ることに挑戦したかった」
『国境の夜想曲』はジャンフランコ・ロージ監督が3年以上の歳月をかけて、イラク、シリア、レバノン、クルディスタンの国境地帯で撮影した。ここでは2001年の9.11アメリカ同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、最近ではアフガニスタンからの米軍撤退と、今に至るまで侵略、圧政、テロリズムにより、多くの人々が犠牲になっている──。
本作の監督、ジャンフランコ・ロージ。
前作『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』ではアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされたドキュメンタリーの名匠。
なぜ、ロージ監督は本作で中東を映画の舞台に選んだのか?そこには、想像以上の苦労と危険があった。
最初は「カメラを持たずに数ヶ月、中東を回った」と言い、イラクのバスラでの撮影中に「2度、誘拐されそうになった。爆撃にもあった」とロージ監督は語る。日々の暮らしの背後に銃声が聞こえる場所でロージ監督は3年にわたり、撮影を敢行した。しかし、直接「戦争を見せたいとは思わなかった」と言う。「『国境の夜想曲』において、戦争は“こだま”のようなものとして描いた。衝撃波は長く、遠くの日常にまで響く。私はその日常の痛みに近づきたいと思った」と静かに語る。
ロシアがウクライナとの国境地帯に10万人の部隊を集結させ侵攻するのではないか、とささやかれている現在。国境を脅かし、隣国を蹂躙するのは対岸の火事ではなくなっている。
『国境の夜想曲』の舞台である中東は、その歴史にさらされ続けてきた。テレビやインターネットで毎日流されるニュースでは決して報道されることのない、人々の日々の営みと、悲劇の中でも輝きを放つ“生と希望”を詩的な映像で描き出したジャンフランコ・ロージ監督のインタビューとなっている。
『国境の夜想曲』は2022年2月11日公開
©︎ 21 UNO FILM / STEMAL ENTERTAINMENT / LES FILMS D’ICI / ARTE FRANCE CINÉMA / Notturno NATION FILMS GмвH / MIZZI STOCK ENTERTAINMENT GвR
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名匠ジャンフランコ・ロージが語る「映画術」爆撃、銃声、誘拐未遂…多くの危険を乗り越え、撮影を敢行!映画『国境の夜想曲』監督インタビュー
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