他人の声、視線は全て自分に向いている 繊細すぎるゆえに絶望し苦悩、彼に救いはあるのか…『クリーン、シェーブン』本編映像公開!――聞こえるか。ノイズの彼方で彷徨う魂の混線が、25年を経てふたたび心を引き裂く。
幻覚幻聴に悩まされながらも娘を探し続ける、統合失調症の男の姿を徹底的に抑制されたトーンで映し出した、哀しく陰鬱なサスペンスである本作は、ロッジ・ケリガン監督が93年に発表した初の長編作で、『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91)、『デッドマン』(95)、『コーヒー&シガレッツ』(03)など、ジム・ジャームッシュ作品の常連スタッフであるジェイ・ラビノウィッツが編集を務めている。
日本では、96年の公開以降、作品全体が放つ疲労感を覚える空気、悲惨さと哀愁が話題となり、未だに語り継がれるも近年では観ることの出来ない幻の作品となっており、昨年頃から一部で再公開を希望する声も多数あげられていた注目作だ。
この度、本編映像を一部解禁!
視線を過剰に感じ、落ち着きをなくしてしまう主人公ピーターは、車の鏡、窓ガラスを新聞で覆っている。
この度YouTubeに公開した本編の一部は、そんな彼が車で走行中、大声で騒ぐ見知らぬ男と路上で遭遇した場面だ。見知らぬ男は「俺から逃げようったって無理だ!」と何かに怒り狂っている。偶然、車で通りかかったピーターに向けられた言葉では当然無いはずだが、ピーターは一時停止の標識をしっかり確認し、その男の前で車を停める。他人の声、どこかから聞こえてくる犬が吠える声も重なって、ピーターの頭にこだまする。その時、怒る男の目のアップショットが入ることでピーターが視線も感じ、とてつもない不安にかられている様子が見て取れる。頭の中に鳴り響くノイズ、罵声、そして人々からの視線。図書館で本棚に頭を打ち付けるピーターの姿は観る者にどんな印象を与えるだろう。
表面上は、不審な行動の男にしか見えないかもしれないが、本作はピーターを不審者と見なすか繊細がゆえに苦悩する男と認識するかで観方が大きく変わる。彼の苦しみに救いはあるのか。
監督の指示のもと、2年間に渡る撮影に耐えたピーター・グリーンの壮絶な演技によって実現した、あまりにも切ない哀しき男の物語をしかと見届けて欲しい。
『クリーン、シェーブン』は2021年8月27日公開
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#クリーンシェーブン#サスペンス#統合失調症
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繊細がゆえに苦悩する男か?ただの不審者か?観る人次第/映画『クリーン、シェーブン』本編映像
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