LVMH メティエ ダール 第9回「アーティスト・イン・レジデンス」
アーティスト/アニメーター 米澤柊氏による『光の傷(Scars of Light)』展をパリで開催
日本とフランスをつなぐ、アートと職人技の対話
フランス・パリ — 2025年10月23日
LVMH メティエ ダールはこのたび、第9回「アーティスト・イン・レジデンス」の集大成として、アニメーションおよびマルチメディア分野で活躍する新進気鋭の日本人アーティスト、米澤柊氏による『光の傷(Scars of Light)』展をパリで開催いたします。日本で初めて実施された今回のブログラムは、齋藤美穂氏がディレクターを務め、伝統的なクラフツマンシップと現代アートの融合を称えています。
米澤氏は岡山県井原市の名高いデニム生地マニュファクチャー、クロキ株式会社を拠点に、6か月間にわたりデニムの職人技の世界に深く没入しながら創作活動に取り組みました。藍染や織布、工場に響くリズム、井原を取り巻く自然環境や瀬戸内の光といった多様な要素から着想を得て、創作を広げていきました。デニム生地を、柔らかくも強靭な「宇宙」として再解釈し、素材を超え、記憶と時間、テクノロジーと職人技の詩的な共鳴を探る、33点の作品を完成させました。
LVMHグループ チーフ・ストラテジー・オフィサー兼 LVMH メティエ ダール創設者 ジャン=バティスト・ヴォワザンは次のように述べています。
「『光の傷(Scars of Light)』は、異なる文化、過去と未来、そしてアートと職人技のあいだに生まれる“対話”が持つ力を象徴しています。このようなプロジェクトこそ、LVMH メティエ ダールの使命の核心にあります。創造性を育み、卓越した職人技を守ることにより、私たちのインダストリーに深い意義を与えてくれるのです。」
米澤柊氏は今回のレジデンスについて、次のように語っています。
「この6か月間で、初めて目にするものに無数に出会い、また異なる角度から世界を見直す機会に恵まれました。新しい風景を探索し、クロキの工場のリズムに身を浸しながらそこに響く”声”を探る試みは、とても新鮮で刺激的でした。支えてくださったLVMH メティエ ダールとクロキの皆さまに心から感謝します。このレジデンスは、私の芸術観だけでなく、魂そのものを豊かにしてくれました。」
LVMH メティエ ダール「アーティスト・イン・レジデンス」プログラムは、アーティストと職人との協働により、伝統的なサヴォアフェール(匠の技)を新たなかたちで再解釈することを目的としています。その取り組みは、世代や地域を越えた対話を促し、卓越した職人技の精神を未来へと受け継ぐことを目指しています。
「光の傷(Scars of Light)」展は、10月24日– 31日の午前11時から午後5時まで一般公開されます。ご来場には、LVMH メティエ ダールの公式SNSプラットフォームでの事前登録が必要です。
本展のキュレーションは、建築家・学芸員・研究者として世界各地で文化とクラフトの展示を手がけるウールヴィ・シャルマ氏が担当。素材への深い洞察と国際的な視点を生かし、米澤氏の創作世界を親密かつ詩的な眼差しで紹介します。
LVMH メティエ ダール「アーティスト・イン・レジデンス」 米澤柊『光の傷』展
日時:2025年10月24日(金)~31日(金)
会場:LVMH メティエ ダール ショールーム「La Main (The Hand)」
住所:69 Rue Réaumur, Paris 75002
開館時間:11:00 – 17:00
入場料:無料(ご来場にはLVMH メティエ ダールの公式SNSでの事前登録が必要です)
「アーティスト・イン・レジデンス」ディレクター: 齋藤 美穂
Contributors
Curator: Oorvi Sharma
Design and Graphics: Tushar Verma
Denim Columns: Sakura Momma
LVMH メティエ ダール
2015 年の創設以来、LVMH メティエ ダールは 五大陸にまたがるコミュニティとして活動してきました。 これは、持続可能性に常に重点を置きながらイノベーションを促進し、大幅な排出量削減と生産プロセスの合理化を可能にする、先進的な思考を持つマニュファクチャーと職人のグローバルなネットワークです。ラグジュアリー産業において豊かな伝統と世界トップクラスの専門知識を持つ皮革なめし加工、牧畜、印刷加工、金属加工、繊維やファブリック生産を含む、卓越した技術を誇るサプライヤーの集合体を形成しています。
牛革および羊革に関して言えば、LVMH メティエ ダールはフランス、イタリア、スペインに拠点を築いています。すなわち、原材料供給源となる牧畜についてはドメーヌ・デ・マシーフをパートナーに選び、革なめしと仕上げ加工についてはレ・タンヌリ・ルー、マゾーニ、リバ・ギシャとの提携で、極上のカーフおよびラムスキンの供給を確保しています。レザーのプレタポルテ縫製については、高いノウハウを持つロバンスに投資しています。
エキゾチックレザーに関して同様の取り組みがなされ、LVMH メティエ ダールは、アフリカ、オーストラリア、米国で、「アニマル・ウェルフェア」認証を受けた施設のネットワークを構築することで飼育のトレーサビリティを確保するとともに、クロコダイルレザーの鞣しと仕上げ加工のスペシャリストとて国際的に認知されているヘンローンレザー社(シンガポール、イタリア)を傘下に置きました。またスペインのバレンシアに拠点を置く、リザードやパイソンのなめし加工においてトップクラスの技術を誇るベルデベレーノ社の株式の大部分を取得しました。
LVMH メティエ ダールはまた、欧州やアジアを拠点として、ラグジュアリーメゾンに最高級のメタルピースを供給しているメーカーであるメネガッティ、GBJM、ジェイドをパートナーとして組み入れています。
さらに2022年12月に日本における活動拠点としてLVMH メティエ ダール ジャパンを設立、2023年4月には世界屈指のデニム生産地として知られる岡山県のデニム生地マニュファクチャーであるクロキ株式会社と日本初のパートナーシップを締結しました。
クロキ株式会社
1950年、岡山県井原市にて黒木織布として創業。1960年代よりデニムの製造・販売をスタートし、今や世界的ブランドとなった日本のデニムの品質向上と産業の発展を牽引してきました。現在も創業地である岡山県井原市を拠点に、その清らかな水に恵まれた豊かな自然と共生しながら、染色、織布、整理加工までを自社で一貫して行うことにより、高品質のデニム素材と製品を生産しています。
本社:岡山県井原市西江原町5560 代表:黒木 立志
詳しくは http://www.denim-kuroki.co.jp をご覧ください。
米澤柊
米澤柊は、デジタルと物理的な現実の交差点を探求する作品で知られる、26 歳の新進アーティスト兼アニメーターです。ビデオ、2D 作品、インスタレーションを含む米澤のマルチメディア作品は、アニメキャラクターの幽霊のような肉体を掘り下げ、彼らが住むはかない感情と雰囲気のある空間を捉えています。また、デジタルアニメーションと実際の現実の生き物、人間の魂が同じものであり、隣人のような関係であるという考えを持っています。
「Obake’s Screenshots」シリーズを含む米澤の作品は、特にデジタル領域における生と死、そして存在の循環性という根本的な問題に取り組んでいます。アニメーションの微妙なテクスチャと残像を明らかにすることで、米澤はデジタル作品に生命感を吹き込み、現代社会の複雑さを乗り越えようとしている人々に慰めを与えようとしています。ただ景色の中でそこにいるだけのアニメを見ることは、目の前のあなたを見ることと同じようです。
今回の「アーティスト・イン・レジデンス」への選出は、米澤柊の表現活動に一層の広がりをもたらしています。
米澤柊さん、パリで個展開催!インタビュー&会場の様子をお届け🎨
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