2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文(さかぐち・しもん)大阪大特任教授(74)が、研究者を目指す大学院生と高校生の2人に自身の歩みを語り、「サイエンスに興味を持ってくれるのは本当にうれしい」とエールを送った。坂口さんは医学部を目指した理由について「若干、消極的な面もあったかもしれない」と当時の本音を明かし、現役の時に受験した京都大医学部は「すってんころりん」と落ちた、とユーモアを交えて振り返った。
研究者の重要な資質として「楽観的に構えること」を挙げ、「一つ一つ前へ進んでほしい」と2人にアドバイスした。
坂口さんの受賞理由は免疫の過剰な働きを抑える制御性T細胞の発見。がんや1型糖尿病、関節リウマチなど自己免疫疾患の新たな治療に道を開く業績だ。
対談したのは、1型糖尿病に患者として向き合う大学院生、遠藤貴南(えんどう・あてな)さん(25)と弟が患者の高校生、吉田勘汰(よしだ・かんた)さん(17)。2人は制御性T細胞の今後の研究に期待している。
坂口さんは1951年1月19日生まれ、滋賀県長浜市出身。76年京都大医学部卒。83年京大で博士号取得、医学博士。米ジョンズ・ホプキンズ大、米スタンフォード大などを経て99年京大再生医科学研究所教授。2011年大阪大免疫学フロンティア研究センター教授。25年大阪大特別栄誉教授。15年ガードナー国際賞、20年ロベルト・コッホ賞など受賞。17年文化功労者、19年文化勲章。
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ノーベル賞坂口志文さん、若い世代に科学の夢語る 研究「楽観的に構え 一つ一つ前へ」
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