テーブルの上に灰色猫のすずまろがいましたとさ
すずまろが箱でゆっくりしていると どこからともなく
「ピヨピヨ ピヨピヨ」と鳴き声が聞こえてきました
その鳴き声の正体はなんと「ピヨピヨおじさん」だったのです
ピヨピヨおじさんは、とてもウザイ事で有名で、たいそう嫌われておったそうな
猫たちにもウザがられているし、村人全員から気持ち悪がられていました
しかし、もし誰かが注意した事で余計にウザくなったら嫌なので誰も注意できませんでした
そんなピヨピヨおじさんが、すずまろにウザ絡みをし始めました
すずまろは内心、たいそう嫌がってはおりましたが、
「村の皆に迷惑が掛かったらいかん、オラだけが我慢すれば、満足して山へ帰るだろう」と思っておりました
しかしすずまろは村で一番ケンカっ早いガキ大将です
すずまろは我慢しようと思いましたが、たった1分03秒で堪忍袋の緒が切れてピヨピヨおじさんを殴ってしまいました
さてこれは大変なことをしてしまった、とすずまろは思いました
これでは余計にウザくなってしまうかもしれない、と思いました
そして、しばらくするとピヨピヨおじさんは起き上がり、やはりまた「ピヨピヨピヨピヨ」とウザ絡みをしてきました
しかし、ここですずまろの心に不思議な感情が芽生えたのです
すずまろはピヨピヨおじさんに対し、まったくウザさを感じなくなっていたのです
むしろ、喜びさえ感じてしまったのです
なんということでしょう、すずまろが殴って直接手で触れたことがスキンシップの役割を果たし
お互いに親近感が生まれたのです
こうして二人は一気にお互いの距離を縮め、意気投合し、ずっと一緒に暮らしましたとさ・・・
めでたし めでたし
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『ピヨピヨおじさん』
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