スイス国民はハイキングが大好き。週末はハイキングコースに出かけ、自然を楽しむ。それが一般的なスイス国民の生活パターンだ。国内には5万キロにも及ぶコースが整備されている。分かりやすい標識が各所に設置されており、迷うことなく大自然を満喫することができる。
欧州三大北壁の一つ、アイガー北壁の真下に設けられたハイキングコース「アイガートレイル」。ユングフラウ鉄道のアイガーグレッチャー駅(標高2320メートル)からヴェンゲルンアルプ鉄道のアルピグレン駅(標高1616メートル)まで下る、中・上級者向けのコースだ。
アイガー北壁は標高差1800メートルの岩壁。登頂困難なルートとして知られ、あまりにも犠牲者が多いため、登山禁止令が出たこともあるという魔の断崖絶壁だ。いくたびも映画や小説の舞台となっている。
アイガートレイルのスタート地点は岩場や砂利道からはじまるが、標高が低くなるにしたがい周囲に緑が増える。放牧された牛がカウベルを鳴らし牧草の上をのんびりと歩き、雪解けの水は滝や小川となりコースに潤いを与える。歩みを進めるたびに変わる大自然の景色。さわやかな汗が額に浮かぶ。絶景はなぜ人を感動させるのだろう、目前に迫るアルピグレンの街を見ながら、つい物思いにふけってしまった
スイス絶景ハイキング=魔の断崖絶壁、アイガー北壁の下を行く
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