大阪市港区の交通科学博物館は今年4月6日、移転のため52年の歴史に幕を下ろす。今回、その雄姿を目に焼き付けるべく同館を巡ってみた。
訪れたのは1月28日。閉館に向け、感謝を込めてという意味の装飾で飾られたエントランスから入る。館内には家族連れに混じり、熱心に展示を眺める一人客も多い。特設のカウントダウンボードには数々のメッセージカードが貼られ、30年ぶりですとか、名古屋や埼玉、山口から来ました、など訪問者の熱い思いであふれていた。
展示物は実に幅広い。サボ付きの0系新幹線や国産電気機関車の先駆けであるEF52、唯一現存する悲劇の液体式ディーゼル機DD54といった大物車両から、地味だが上方落語にも取り上げられた、淀川で京阪間を行き来した三十石船、くらわんか船の模型まで様々だ。
学芸員の遠山由希子さんは、交通科学博物館としては閉館まで小細工無しで、最後までありのままの姿を見てもらうと話す。現在は、さよなら企画展52年の軌跡と、鉄道記念物を含む一部展示車両の内部公開が始まっている。その中には新幹線のほか、旧型食堂車や寝台車など、ガイドツアーを除けば十数年ぶりの公開となる貴重なものも含まれており、注目を集めそうだ。
既にミュージアムショップは品数が減り、売り切れたものもある。団体予約の受付は終了、週末ごとの混雑は通常の1.4倍を超えてさらに増えている。入場にはイコカなどのICカードが使え、JR西日本の主要駅なら、3月末までは事前にみどりの窓口で買うこともできる。興味のある方には早めの訪問をお勧めしたい。
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大阪・交通科学博物館=今年4月6日、52年の歴史に幕
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