記録的豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、大規模な水害発生から1日がたった茨城県常総市を小型機で上空から取材した。市街地は依然、広範囲に茶色に濁った水で覆われ、どこが道路なのか見分けがつかない状況が続いていた。ヘリによる救出活動とともに、浸水した市街地をボートで避難する人たちの姿が見られた。家が転がったかのようにひっくり返り、災害の爪痕を生々しく残していた。
11日午後3時ごろ、小型機で関東鉄道常総線に沿って守谷駅付近を北上すると、水海道駅手前で突如、線路が茶色の水面下に消えた。この辺りを南限に、鬼怒川と小貝川に挟まれた南北十数キロ、東西3キロほどの地域が被害の中心部だ。
一帯の道路や田畑の大半は水没し、電柱や街路樹がなければどこが道か判別するのも難しい。車もほとんど走っておらず、乗用車の多くはサイドミラー付近まで浸水し、依然水位が高いことが分かる。
自衛隊や警察のヘリが止めどなく往来。ヘリから降りた隊員がロープを伝って民家2階ベランダに降り立ち、住民とみられる若い女性を救出していた。救助のために低空でホバリングしたヘリの風圧でできる水面の輪が至る所で見られ、取り残された人の多さを物語っていた。
小貝川の土手には何本もホースが置かれ、住宅地に流れ込んだ水をポンプ車で川に排水する作業が行われていた。
決壊した堤防付近は地表の一部が見え、水位は下がっていた。堤防から住宅地に向けて濁流が地表を削った跡とみられる黒っぽい筋が見えた。家が破壊されたり、傾いたりしていたほか、水が引いた後の路面や田んぼには泥が堆積し、水流の強さがうかがえた。
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晴天の下、一面泥の海=空から見た、鬼怒川決壊被災地
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