スイスで活躍した機関車やジェット機をはじめ、潜水艦からF1マシンにいたるまで、「陸・海・空」のさまざまな乗り物を紹介する「スイス交通博物館」。展示面積は2万平方メートルに及び、その数は3000点に上る。昨年はスイスの人口のほぼ10分の1に当たる約78万人が来場したという人気の博物館だ。
スイス交通博物館は、風光明媚なルツェルン湖のほとりで、1959年に開館した。敷地の中央にボート遊びができる大きな池をを配すなど、その規模は4万平方メートルと広大な敷地を誇る。展示スペースは鉄道、自動車、船舶、航空と4エリアに分かれ、それぞれが個別の博物館として成り立つほど充実し、内容は交通の歴史だけでなく、未来に向けた開発の状況も紹介している。
鉄道館には、鉄道大国スイスを築き上げてきた車両の数々が並ぶ。クロコダイル電気機関車から始まり、各種蒸気機関車、大出力を誇った電車のほか、山岳地帯が多いスイスならではのラック式鉄道蒸気機関車、ロータリー除雪車、19世紀から街中を走るトラムなど、さまざまな鉄道車両を見ることができる。
道路標識が壁一面を覆う自動車館は、開館50周年を記念し、2009年にリニューアルされた。世界初のガソリン車や燃費のギネス記録を持つ自動車、F1マシンなどを立体駐車場のような「カーシアター」にレイアウト。リフトが自動で見学エリアに車両を運ぶ。ハイブリッド車のコーナーでは、トヨタ自動車の「プリウス」が日本語で紹介されている。
船舶・ロープウエー館は、中に入ると大型蒸気船の動くエンジンと煙突が出迎えてくれる。仏SF作家ジュール・ヴェルヌの作品「海底二万マイル」に登場する「ノーチラス号」の再現をディスプレー。ロープウエーエリアでは、各種のゴンドラが置かれ、かつて山岳地帯で行われていた物資運搬状況も紹介されている。屋外には、1964年の万国博覧会で人気を博した潜水艦が展示されている。
航空・宇宙館の前には、スイス航空で使用されたジェット機とプロペラ機が並ぶ。5年前に改装した館内に入ると頭上のスペースまで機体が所狭しとレイアウトされている。歴史的な名機をはじめ、1910年にスイス人兄弟が長時間飛行を成功させた機体やエアバス社の大型旅客機「A340」の機体を輪切りにしたモックアップなどを展示。戦闘機やヘリコプターのシミュレーターなども体験できる。宇宙コーナーには、人工衛星や宇宙服のほか、宇宙での実験に使用された機器も置かれている。
入場料は大人30スイスフラン、15歳以下は15スイスフラン、6歳未満は無料。開館時間は夏季午前10時~午後6時、冬季午前10時~午後5時。年中無休。
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スイス交通博物館=機関車やジェット機、潜水艦など3000点展示
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