2015年10月6日
薩摩藩で西郷隆盛らと倒幕運動を展開し、明治政府を立ち上げた近代国家日本の立役者、大久保利通を紹介する「大久保利通とその時代」展が6日、国立歴史博物館(千葉県佐倉市)で始まった。同館が所蔵する約3000点の重要文化財、ひ孫の大久保利泰氏が寄贈した3500点の中から、厳選した240点を展示。冷徹な権力者というイメージが強い大久保利通の「人となり」を感じ取れる内容となっている。
展示は、利通の生涯をその前後の時代も含め、10エリアに分け紹介してる。出身の薩摩藩についての資料から始まり、現場にいたという生麦事件をしるした日記、征韓論で対立した西郷隆盛に関する岩倉具視宛ての書簡、暗殺された時に持っていた血痕が付いた文書など、激動の幕末維新期を体感できる本物の歴史資料が並ぶ。また、文書での資料が多い中、利通が使用した煙管(きせる)や事務机、懐中時計いった人柄をほうふつさせる遺品も置かれている。
同館の樋口雄彦教授によると、大久保利通一人にスポットを当てた大規模な展示会は、かつて東京・青山にあった文化施設「青山会館」で昭和2(1927)年に開催されて以来という。利通から数えて5代目となる利泰氏は内覧会の式典で、「大久保家は代々、子孫で利通の遺品や資料を収集してきたが、個人で安全に管理することに限界を感じ、同館への寄贈を決めた」と話した。
料金は一般830円、大学・高校生450円、小中学生無料。開館時間は午前9時から午後4時半。会期は12月6日まで。
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歴博、維新の三傑「大久保利通」展=子孫寄贈の初公開資料など240点展示
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