2025年9月に閉園した札幌の動物園、ノースサファリサッポロを引き継ごうと名乗り出た東京の投資会社が、先日住民説明会を開きました。
反対の声があがるなか真意はどこにあるのか、社長がカメラの前で語りました。
東京の投資会社の赤沢芳樹社長です。
12月16日午前、UHBの単独取材に応じました。
「東京から出てきてね、資金を出すからと、そういう上目目線で見られても仕方ないが、(人間のルールで)何の罪もない、何も知らない動物たちが苦境に追い込まれつつある。それを何とかしようと」(投資会社ビーチキャピタル 赤沢芳樹社長)
11月末時点で256匹の動物が残されている札幌・南区のノースサファリサッポロ。
現在の運営会社は、札幌市から12月26日までに、違法建築物を全て撤去するよう勧告されています。
そんな中、支援を申し出たのが東京の投資会社です。
ノースサファリの近くの別の土地での運営を視野に、準備を進めています。
しかし12月5日、新たな運営予定地で開いた住民説明会は大荒れに。
「何割の人が反対すればやりませんと明言して」(住民)
大きな反対の声をどう受け止めたのでしょうか。
「交渉というよりも、そこで無理やりということではありません。いろんな問題あると思うんです。話し合いのスペースがあるのなら、オープンに話し合いをさせていただきたい」(赤沢社長)
名乗り出た背景には経営陣の動物への深い愛情があります。
「酒井さんは小さい動物とふれあいカフェをやっていた。動物好きなんで。動物を管理することの大変さ、スタッフを管理する基本的な認識を彼女は持っている」(赤沢社長)
支援を発案したのは取締役の酒井さん。
度々、園を訪れるなか、「動物の環境を改善したい」との思いを抱いたといいます。
赤沢さんも約20年前に、有名な競走馬を多数輩出した十勝の大樹町の牧場「大樹ファーム」の元経営者です。
「競走馬も非常にデリケートな生き物でして、ちょっとのことで体調を崩したり、管理する厩務員、調教師など大変な努力がある。私は10年以上、真横で見てますから。動物をいい状態で飼育するのは非常に難しい。動物は移動する距離も少なければ少ないほうがいい。スタッフもできれば同じスタッフが居残るのがいい」(赤沢社長)
ビーチキャピタルは、現存のノースサファリでの場所での開発許可も含めて札幌市に相談を続け、早めに事業を引き継ぎたい意向です。
「何が何でもやり遂げるぞというのは、事業をやり遂げるのではなくて、動物をきちんといい環境に置くということ。そうすると事業にもなる。妥協できるところを妥協して、動物がいい方向に。とりあえずはそこで何とかなってそこから考えようということでもいい。何とかならないのか」(赤沢社長)
建物の撤去勧告の期限が迫る中、住民の理解を得たうえで動物園を立て直すことはできるのでしょうか。
投資会社は、いまの動物を移動させるため、土地の契約に向け準備しています。
その場所は、ノースサファリサッポロの東側にあり、すぐ北側に住宅街が広がっています。
12月5日の住民説明会では、不安の声があがりました。
・住宅街近くで動物の鳴き声や臭いが不安
・道路が1本しかなく、渋滞や事故への懸念
・投資会社の動物への対応がよくわからない
現時点で次の住民説明会の予定はありませんが、住民が納得する形で進められるのか注目です。
【名乗り出た投資会社の真意は】“ノースサファリ”を引き継ぐ意向の会社社長が語った「何も知らない動物たちが苦境に…何とかしたい」経営陣の『愛情』が根底に―反対住民の理解得て進められるか〈北海道札幌市〉
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