胆振東部地震から1年3か月。住民は2回目の冬を迎えています。
一部の住宅街で地盤が崩れるなどの被害がでた北海道北広島市では、残っていた2軒の住宅が解体の日を迎えました。
11日解体された北広島市の住宅。27年生活をしてきた光景がなくなろうとしていました。
北広島市大曲並木地区。2018年9月の地震では震度5弱の揺れで大規模な地盤沈下が発生。住宅17棟が全壊するなど約900棟に被害が出ました。既に20棟が解体され、町の景色は大きく変わりました。
この地区で25年理容室を営んできた竹内さん夫妻。自宅兼理容室と隣の息子の家は全壊。恵庭市のみなし仮設住宅に住みながら地震から半年後、向かいの実家を改装し営業再開にこぎつけました。
北広島市の緑地化する方針を受け、自宅兼理容室は公費で解体されることになりました。もう住めなくなることに対し竹内さんは…。
自宅兼理容室を解体する 竹内明広さん(56):「地震直後に"もう戻ってこれないかも"という予感はありました。でも、しばらくあきらめることはできなかったです」
自宅兼理容室を解体する 竹内友香さん(55):「近所のお宅が解体されているのを見ていましたが、切ない」
複雑な思いを胸に11日、解体の日を迎えました。
自宅兼理容室を解体する 竹内明広さん(56):「想像よりきついです。(客:心残りでない?)心残りではありますけど…」
いよいよ解体へ。思い出が詰まった我が家とお別れです。
自宅兼理容室を解体する 竹内友香さん(55):「(家には)お疲れ様、ありがとうという気持ちです」
自宅兼理容室を解体する 竹内明広さん(56):「ガタガタになって土も無くなり、立っている家の姿を見て、われわれもこの家に負けないように頑張っていきます」
地震で擁壁が崩れたりずれたりする被害もでた大曲並木地区。市は、擁壁を補強し地盤に鉄筋を打ち込むなどの対策を示していますが、地震から1年以上たった今も本格的な工事は始まっていません。
自宅兼理容室を解体する 竹内明広さん(56):「(当初は)今年の春から工事をしていただき、少しずつ進むという話だったが結果的には来年度。(札幌)里塚地区と比べたら10分の1の規模でしょうから、札幌市より工事が早くて当たり前だと思っていたので不満です」
なぜここまで時間がかかっているのでしょうか。
北広島市 災害復興支援課 伊達千秋課長:「4月から調査を行い本格的に設計に取り組んでいるが、個々の宅地で擁壁の高さが違い、土質もそれぞれ異なる」
被害が大きかったエリアは過去に盛り土をした場所が中心で、擁壁の状態や被害の程度が細かく違うため、対策の決定に時間がかかっているということです。
この状況に住民も動き始めました。札幌清田区里塚地区の住民からアドバイスをもらい、復興委員会を立ち上げたのです。
自宅兼理容室を解体する 竹内明広さん(56):「1人でも多くこの住宅地に戻って来られるよう、微力ながら頑張りたい」
復旧作業はいつ…?「想像よりきつい」胆振東部地震から1年余 住宅解体に住民は 北海道 (19/12/11 18:52)
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