北海道の観光業に大きな影響を与えている新型コロナウイルスの感染拡大…。
東京オリンピックの延期、自粛ムードが漂う中、道内の観光地では何とか不安を取り除こうと知恵を絞りながら取り組む姿があります。
道内有数の観光地・阿寒湖。
特別天然記念物のマリモが有名で国内外から大勢の観光客が訪れますが、2020年は様子が違います。
釧路市によりますと、新型コロナなどの影響で3月23日現在、阿寒地区の宿泊客のキャンセルは4万5949人に上り、これまで経験したことがない厳しい状況が続いています。
3月29日今シーズンの営業を終えた阿寒湖畔スキー場。
密閉空間ではなく、感染リスクが低いもののここにも新型コロナの影響が…。
国設阿寒湖畔スキー場 小林道之副所長:「アルペンスキー大会などは中止に。一般のお客様も少し足が遠のいている」
中には休憩の際の接触を避けようと自分の車で食事をする客もみられるようになったと言うことです。不安を払拭するための取り組みが続いています。
小林副所長:「消毒液をロッジなどに設置して消毒して頂いている」
この状況は、宿泊施設も同じです。
地上30メートルの展望大浴場「天空ガーデンスパ」が人気の「ニュー阿寒ホテル」。
晴れた日には阿寒湖を見渡せるこんな絶景が望めます。
館内でどんな対策をしているのか、特別に作業を見せてもらいました。
午前10時30分。
客室ではスタッフがウイルスの消毒効果に優れる次亜塩素酸を使った消毒液でドアノブを除菌。
手で触れるリモコン、そしてスリッパも。
さらに大浴場でも別のスタッフがロッカーを隅々までふき取っていきます。
ニュー阿寒ホテル 佐藤圭子さん:「ドライヤー、化粧水もすべて消毒している。お客様の手に触れるところを消毒。一人一人の仕事は増えているが皆さんにお風呂を楽しんでもらえるよう頑張っている」
この消毒液はもともとノロウイルス対策でスタッフ間で使ってきましたが、新型コロナを受け、客が触れる場所にも対象を拡大。
今までは1室30分ほどかかっていた客室の清掃は40分となり負担は増えましたが、安心を提供するために必要な取り組みだといいます。
客の出迎えの際も意識を高めています。
佐藤さん:「入口で消毒をしてお入り頂いて、こちらも動線も限らせて頂いてきまして、お客様が来られた際にフロントスタッフがお声がけをして消毒液も促している」
旭川からの旅行客:「入口で対策してくれているので安心して泊まりに来れるなと思います」
取り組みは、客が楽しみにする食事の場所でも。
上杉幸生記者:「レストランの入り口ではスタッフがお客様に対して手を消毒して入場してもらうような対策が施されています」
会場に並ぶのは釧路名物のザンギや厚岸産のアサリを使ったメニュー。
客の要望が多かったため、あえてビュッフェスタイルを残しましたが、安心してもらおうとひと工夫加えました。
トングは15分おきに新しいものに交換。
また料理を盛り付ける皿を従来より小さめに変更することで料理の回転率を高め、常にできたての味を楽しめるようにしました。
佐藤さん:「少しでもみなさんに元気を取り戻してもらえるよう温かい温泉に入っていただいたり、お食事も安心して召し上がれるよう北海道の各ホテルが努力されていると思います。みなさんに笑顔になっていただけたらと思います」
緊急事態宣言が解除されて以来、近郊からの旅行客は徐々に増えてきていて、地元では、一日も早い終息を願いながら万全の態勢を整えようと取り組みが続いています。
阿寒観光協会まちづくり推進機構 山下晋一専務:「消毒、手洗い、マスクでしっかりときめ細やかな防疫体制をとっている。(情勢を見ながら)われわれとしては、いつでも攻めていける、反転攻勢をかけられるような態勢で臨んでいきたいと考えております」
コロナに負けない! キャンセル4万人超…宿泊客大幅減で苦境の"温泉地・阿寒" 徹底消毒で反転攻勢へ (20/03/30 20:20)
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