「炭鉱が好きな方に来てほしい」赤平市にゲストハウスを作った理由とは?
新型コロナウイルスの影響で、北海道内の観光業は軒並み大きなダメージを受けています。
そんな中、1軒のゲストハウスをオープンした女性がいます。厳しい状況の中、新たな道を選んだそのワケとは?
北海道赤平市のゲストハウス、「かなちゃんち」。オーナーの大倉加奈さんです。古い民家を土地付きで4万円で購入。現在も改装を重ねています。
安野 陽介 ディレクター:「お客さん来るんですか?」
大倉 加奈さん:「それがですね、来ないんですよ(笑)」
オープンしたのは2月下旬。北海道の緊急事態宣言が出される直前のことでした。これまでの宿泊客はわずか4人です。なぜ、ここ赤平市にゲストハウスをと考えたのでしょうか?
「人工物と自然の共存が魅力」廃墟と炭鉱に魅せられて移住を決意
大倉 加奈さん:「炭鉱が好きな方に来ていただきたくて。私が元々赤平に来たきっかけが炭鉱が好きで」
現在は人口1万人を切っている赤平市ですが、1960年には約6万人を数えました。大正時代から炭鉱が開かれ石炭の街として栄えたのです。
安野 陽介 ディレクター:「ここが炭鉱跡ですか?」
大倉 加奈さん:「そうです。住友赤平炭鉱っていう炭鉱の跡の建物になってます」
炭鉱は1994年に閉山。跡地には当時をしのぶ建物が残っています。旧住友赤平炭鉱立坑です。高さ43.8メートル、深さ650メートル。巨大なエレベーターが時速40キロ以上のスピードで炭鉱マンを坑内へと運び、石炭を引き上げました。
大倉さん、実はこの廃墟のような建物にすっかり魅せられ、札幌から赤平市にやって来たんです。なぜ炭鉱に興味を?
大倉 加奈さん:「人工物と自然が一緒になって存在してる姿がキレイだなと思っていて。こうやって残っているのはすごく貴重なものです」
実はこのような建物に惹かれる「廃墟マニア」は結構多く、閉山した炭鉱跡地を巡る「炭鉱女子」もいるんです。
そんなマニアのために、赤平市では2年前から立坑の内部を見学するツアーを行っています。そのガイドを務めるのは…
コロナの影響でなかなか夢を実現できず…目指すは炭鉱ツアーのガイドに
大倉 加奈さん:「こちらが私の大好きな三上さんです。元々この炭鉱で働いてた方なんです」
元炭鉱マンの三上秀雄さんです。当時の坑内の様子を観光客に説明します。
現在は緊急事態宣言を受け休止していますが、大倉さんは三上さんのアシスタントとしてツアーに参加しているんです。経験を重ねガイドとしてひとり立ちしたいと考えています。
三上 秀雄さん:「炭鉱のアピールをしていただいたり人集めをやっていただいてるんで、頼もしい存在だと思っています」
年間約1万人が参加するというツアー。これまで赤平市には宿泊施設がありませんでした。
訪れる廃墟マニアや炭鉱女子に泊まってもらい、もっと赤平を堪能してほしい。大倉さんがゲストハウスをオープンした理由です。
新型コロナウイルスの影響で大倉さんの思い描いていた夢は、なかなか実現できません。でも諦めてなんかいません。
大倉 加奈さん:「コロナになんか負けません。落ち着いたら炭鉱に遊びにきてください!」
「落ち着いたら遊びに来て」コロナ逆境に負けず炭鉱女子がゲストハウスオープン"魅力伝えたい" (20/05/03 12:00)
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