神恵内村での住民説明会 寿都町との違いも…
いわゆる「核のごみ」の最終処分場の調査応募を巡る国などの説明会が、北海道後志地方の神恵内村で始まっています。
同じ後志地方の寿都町で行われた説明会とは雰囲気が異なるようです。
神恵内村での説明会 村民の意見は…
説明会の参加者:「神恵内村はどんどん人口が減っていて将来が心配。文献調査をやるということは、一つの選択だと思う」
子どもから高齢者まで神恵内村の人口の約15パーセント、131人が出席した26日の住民説明会。
村議8人と高橋村長が見守る中、村民からは調査応募に"前向き"な発言が相次ぎました。
参加者:「商工会の提案を、一村民として尊重したい」「小さな村だからできることがあると思う」
泊原発の隣接自治体として、複雑な思いがうかがえる意見も。
参加者:「隣の泊村に原発が建っている以上、神恵内村も何か考えないと」「文献調査は受け入れてもいいという、気持ちになっている」
参加者:「神恵内は電源三法交付金で行政サービスを充実してきた。果実だけもらい"核のごみ"は恩恵を受けていない自治体に、と話にはならない」
国とNUMO、そして村長は
相次ぐ前向きな意見に原子力発電環境整備機構(NUMO)は、調査開始後の青写真まで示しました。
原子力発電環境整備機構(NUMO)富森卓部長:「(文献調査が始まれば)地元でいただける情報を得るため(現地に)事務所を構えます」「(処分場の)場所が決まっているのに東京で仕事していもしょうがないので、(NUMOの拠点を)移します」「NUMOに入ってきた職員、特に若手職員は(処分場の)場所が決まれば家族一緒に引っ越してそこで住むという志を持っている人もいる」
反対意見はほとんどなく、初日の説明会は終わりました。
高橋昌幸 神恵内村村長:「(核のごみ問題への)一定の理解はされたと思っている」
経産省 吉村一元調査官:「(村民が核のごみ問題を)積極的に考えられていると感じた」
若い世代などから「反対」「懸念」の声も
しかし、30代40代の若い世代からは、不安の声も…。
参加者:「ここにくるまではすごく早かった」「みんなが未来図が描けてない、村の人たちは」「対話を大事にしながら丁寧にすすめてもらいたい」
参加者:「最終的に処分場に決まったらどうなのか不安が大きい」
さらには、反対の声も…。
参加者:「反対です。どうしてこういう経過になったか話し合いがない。NUMOの説明を受けても納得できない。順序が違う」
27日に開かれた2回目となる赤石地区での住民説明会には23人の住民が参加。
参加者:「神恵内村が候補地となることは国民の感覚からずれているのではないか」
調査応募に反対する民意をどう吸い上げるのか…
住民説明会は30日まで続き、村議会では10月2日、この結果を受けて、審議を行うとしています。
寿都町と神恵内村の温度差 その理由は
一方、神恵内村と同じく文献調査への応募を検討している寿都町。
寿都町の町民からは「原子力発電はトイレのないマンション、寿都町は原発のトイレになるのか」などといった厳しい意見が相次いでいます。
神恵内村の説明会とは、だいぶ雰囲気が違うようです。
現地で取材している記者は…。
松本麻郁記者:「たしかに神恵内村では、賛成意見が多く聞かれる。寿都町とはかなり違う印象がある。しかしその多くは"文献調査まではいい"という意見で、"処分場誘致"まで賛成しているとは言えない」
「神恵内村は、原発の隣接自治体として交付金を受け、各種施設など様々な恩恵も受けてきた。こうしたことも村民の意識に大きく影響しているとみられます」
"核のごみ"最終処分場 調査応募巡る住民説明会 神恵内村は"比較的前向き"意見も…寿都町の違いとは (20/09/28 20:50)
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