いわゆる"核のごみ"処分場選定に向けた調査を応募をめぐり議論が続く北海道神恵内村。
国による最後の住民説明会が9月30日行われます。村民に話を聞くと原発隣接自治体として30年以上補助金を受けていて、原子力発電そのものへの意識の高さを感じます。
一方で同じ後志地方の寿都町では、混乱が起きています。
八木 隆太郎 アナウンサー: 「人口800人ほどの神恵内。非常に静かな町、あちらに核のごみNOというポスターが張られています。この問題に対して意識が高いことがうかがえます」
反対の声は届くのか…
これまでの説明会で、調査の応募に前向きな声ばかりが目立った神恵内村。あらためて住民の声を聞くと…
住民:「(説明会には)行かない。なるようにしかならないから。(Q賛成も反対もなく?)うん」
住民:「成り行きにまかせるしかない。このままだと(村が)人口減少していくのは確実。発展しないといけない」
泊原発の近隣自治体で、住民の原子力発電に関する問題意識が高い神恵内村。
一方、同じ後志管内の寿都町では…。
Q.10月8日中に経産省に対して応募を打診しますか?
片岡 春雄 寿都町長:「(10月8日の議会全員協議会で)私の決断をさせていただく。最終的には議会の決断を待つ。で、出たら間を置く必要がないので、早めに行動を起こしたい」
Q.応募は10月8日中に?
片岡 春雄 寿都町長:「はい」
9月30日午前、寿都町議会で開かれた全員協議会の後、10月8日にも調査応募の是非を決断するとした片岡町長。
前のめりな町長に対し、町議は…。
幸坂 順子 寿都町議:「(町長は)10月8日に決めるとは言ってないけど、(町長の)リコールはハードルが高い」
混乱する寿都町。町内の混乱ぶりは29日の説明会でも表れていました。
参加した住民:「10万年、100万年先を誰も(安全を)証明できる人がいない。本当に安全だと言い切れるのか」
経産省 那須 良 課長:「絶対100%安全ということはないと思っている。地域で仮に選定に反対すれば、処分場のプロセスから外れる」
190人余りの町民が参加しましたが、激しい批判の声ばかりが目立ちました。
参加した住民:「町長に聞きます。20億円で文献調査OK、次は70億円に行きます、それもOKだとしましょう。これで町が潤う。次は、処分場にするときは何億ですか。家族を壊し、ふるさとを壊し、どこが一体安全なんですか。住民が嫌だと言えば断る。私たち嫌だと言っているでしょ。どれだけ嫌だという声を出せばいいんですか。(拍手)NOと言わなければ誰が言うんですか」
寿都町ではこれまで、町主催で住民説明会を8回開いていますが、声を上げる町民のほとんどが厳しい反対意見でした。
9月29日も町長の進め方に対する怒りの声は収まらず、説明会は3時間半に及びました。
参加した住民:「5年後には赤字の傾向があるということですが、5年先のことを今から手を打てるじゃないですか。そのリーダーシップをとるのが町長という職責じゃないですか。もしそれができないなら辞めるべきだと思います」
参加した住民:「私は反対です。住民無視、住民不在ですねやり方が」
参加した住民:「財政とかを考えたらある程度お金があった方がいろいろ使えて、私は賛成です」
神恵内村とは正反対に、住民の激しい反発が続く寿都町。
「核のごみ」問題は、後志地方に大きな衝撃を与えています。
【文献調査応募を巡る2つの町村の動き】
●寿都町: 8月 応募検討が表面化
9月 住民説明会を7か所で8回開催
10月5日 産業団体の説明会
10月8日 町議会 全員協議会
●神恵内村:9月8日 商工会が請願書
9月26日~30日 国などが住民説明会
10月2日 村議会で国などが説明
【10月5日の寿都町で行われる産業団体の説明会】
建設、漁協、商工会、水産加工、観光の5団体中反対表明しているのは2団体。
この説明会である程度の承認を得られると、応募が現実味を帯びてくる。10月5日からターニングポイントになる見込みです。
村民は納得?神恵内村は"前向き" 一方の寿都町は…"混乱"「核のごみ」問題はまもなく結論へ 北海道 (20/09/30 20:00)
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