2019年6月、北海道札幌市で2歳の女の子が衰弱死した事件の裁判。保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親は11月2日の初公判で無罪を主張しました。
2019年札幌で2歳の池田詩梨(ことり)ちゃんが衰弱死した事件。保護責任者遺棄致死の罪に問われた、母親の池田莉菜被告(22)の初公判が11月2日、札幌地裁で開かれました。
池田莉菜被告:「私は娘にご飯を食べさせていた、起訴内容は絶対に事実ではない」
池田被告はメモを読み上げつつ涙を流し、無罪を主張しました。
一連の裁判を札幌市児童相談所の職員が傍聴しています。
札幌市児童相談所 山本 健晴 所長:「信頼を失い、期待に応えられなかった。(児相の)負けだと考えています」
子どもを守る最後の砦はどう変わろうとしているのでしょうか。
池田莉菜被告:「娘は亡くなる直前まで元気だったが急に亡くなった」
初公判で池田莉菜被告は、詩梨ちゃんには食事を与えていて、直前まで元気だったと主張しました。詩梨ちゃんの体には暴行によるケガがありましたが…。
池田莉菜被告:「病院に連れて行かなかったのは事実だが、ケガをしていると思っていなかった」
悲劇を繰り返さないため、札幌市児童相談所は裁判を傍聴しています。
児相が転機だったと考えるのは事件の4か月前、池田被告と詩梨ちゃんが札幌市東区から中央区に引っ越し、藤原被告(25)と同居するようになったタイミングです。
このころ池田被告は母親との関係が途絶えました。
札幌市児童相談所 山本 健晴 所長:「引っ越しをして親族支援が途絶えていった地点は、子育ての困難さが増していった。より行政をはじめたとした支援が必要な状態になっていったと感じます」
しかし、2人が中央区に転居したことを担当の保健師は知りませんでした。また、詩梨ちゃんは健診で小柄だったものの、区の保健師は具体的な内容を児童相談所に伝えず、児相は深刻なものとしてとらえていませんでした。
こうした課題に対応するため、札幌市は2021年7月にも区役所や児童相談所が持つ情報を一元化するシステムを導入します。全国で初めての試みです。
札幌市児童相談所 山本 健晴 所長:「明確に正確な情報として伝える、共有するということが改めて大事」
児相は今後も裁判を傍聴し、支援のあり方を考えたいとしています。
【札幌市の"見逃し"を防ぐ新システム】
・これまでバラバラだった児童相談所と区役所の情報を共有(相談内容・健診結果・氏名や年齢など)
→虐待リスクを点数化し、誰がみてもわかるようにする
→リスクの高いところを家庭訪問する対応へ
母親も無罪主張…2歳詩梨ちゃん衰弱死裁判 情報「共有する」ため札幌市児童相談所 新システム導入へ (20/11/02 21:05)
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