11月、札幌市に動物愛護管理センター「あいまる さっぽろ」がオープンしましたが、直後からネコの収容数が限界を迎える事態となっています。その中で、ある取り組みが話題を呼んでいます。
「こっちだよ。よしよし(パシャ)」(ネコを撮影する職員)
かわいらしいネコの写真を撮影し、SNSで発信するこの女性は札幌市の動物愛護管理センター「あいまる さっぽろ」の職員です。
「推し猫」と題したこの投稿が、いま話題となっています。職員が熱心に取り組むのには、理由がありました。
「にゃーにゃー」
ここは札幌市中央区に11月13日にオープンした動物愛護管理センター「あいまる さっぽろ」です。
迷いネコや飼い主の事情で飼えなくなった動物の保護などを目的に、西区と北区にわかれていた施設を統合して誕生しました。
新たに設置された多目的ホールでは、しつけや飼い方など飼い主のための講習会も開かれ、動物好きの市民が日常的に利用できる施設となっています。
「顔丸くてかわいい~」(見学者)
「かわいいんだけど」(見学者)
「思ったより環境よさそう。すごいかわいい子が多い」(見学者)
しかし、いまここで想定を超える事態が起きています。
「こちらがネコのお部屋になります」(札幌市 動物愛護管理センター 石橋佑規 獣医師)
ケージの中にいるたくさんのネコ。実はオープン直後からネコの収容数が限界を迎えているのです。
「成猫は56匹を上限として考えていたが80匹いて、大幅に収容数を超過している」(石橋 獣医師)
この施設でのイヌ・ネコの収容数の上限はあわせて103匹。そのうちネコは88匹です。しかしオープンから3週間の12月4日は…
「本来こちらはイヌ用の部屋なんですが、空いているスペースを使ってネコも一緒に収容されています」(沼田海征 記者)
イヌ用の部屋にもネコが…。逃走を防ぐネットを上に設置して、上限を超える89匹のネコを収容していました。
「去勢をしていなかったために増え、コントロールできない状況になった。飼い続けることができないので手放したいという相談もある状況」(石橋 獣医師)
このまま保護するネコが増え続けると、感染症リスクの増加や1匹あたりの飼育時間を十分に確保できないなどの心配が出てきます。
そこで1匹でも多く引き取ってもらおうと始めたのが、SNSでの発信です。
「推しネコ紹介、収容当初は激シャーで、いまは少し慣れておやつを手から食べてくれます。触られるのは好きじゃないです」(SNSより)
「ツンデレ×サビ長毛=サイコーです!」(SNSより)
その名も「スタッフの推し猫紹介」。
「あいまる」公式アカウントでオープン2週間後からネコの情報を盛り込んだコメントを付けて投稿したところ話題に。
こちらの投稿には1000近い「いいね」が寄せられています。実際に撮影しているところを見せてもらいました。
「こっちだよ、こっち向いて。よしよし(パシャ)」(職員)
職員が撮影した写真がこちら。
SNSでカギを握る写真撮影のポイントを聞くと。
「ネコの目線が上にいくようにして、のど元のかわいい姿を撮るように心がけている」(職員)
SNSでの発信を始めてから、20匹のネコの譲渡先が決まり手応えを感じる一方で、ネコの保護依頼もなかなか減らないのが現状です。
「ここに収容される動物がゼロになる社会が理想だと思う。どう命に責任を持っていくのかしっかり考えて動物を飼ってほしい」(石橋 獣医師)
平日なら誰でも予約不要で見学できる「あいまる さっぽろ」。きょうも多くのネコたちが飼い主を待っています。
「サイコーです!」“推しネコ”SNS発信で新しい飼い主の元へ…「あいまる さっぽろ」オープン直後から収容限界に
(23/12/09 07:00)
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